40: ◆eO0MHGE6wPTj[saga]
2015/11/10(火) 23:36:17.53 ID:hXnjM4nD0
 最初こそ多少は手間取ったものの、ほんの小1時間程度で慣れてきてしまっていた。 
  
 発足して間もない部門だからか、基本的にはプロフィールをまとめたり、アイドルの売り込み先のまとめたりと、単純な作業が多かった。 
  
 すると、遅れてやってきたのか、本来の出社時間なのかは分からないが、他のプロデューサーらしき人たちも出社してきた。 
41: ◆eO0MHGE6wPTj[saga]
2015/11/10(火) 23:46:12.08 ID:hXnjM4nD0
 会社を出て、駐車場へ行き、車に乗るまでの会話、無し。 
  
 完全に沈黙だ。 
  
 俺から離すのももちろん無理だし、凛の方も話しかけてこない。 
42: ◆eO0MHGE6wPTj[saga]
2015/11/10(火) 23:48:15.66 ID:hXnjM4nD0
 「プロデューサーさ、さっき、話すのが苦手って言ってたけど、ほんとなの?」 
  
 「え? あぁ、嘘ではないよ。話すのは苦手だし好きでもないんだ」 
  
 「私も、そうだよ」 
43: ◆eO0MHGE6wPTj[saga]
2015/11/10(火) 23:49:09.85 ID:hXnjM4nD0
 「あとは、えぇと……」 
  
 「凛、大丈夫だよ。2人も3人も大して変わらないからさ」 
  
 「〜〜っ!」 
44: ◆eO0MHGE6wPTj[saga]
2015/11/10(火) 23:53:47.61 ID:hXnjM4nD0
 それからは、難なく仕事も進んでいたが、そう上手くいく時期が長く続くわけも無く、大きな壁にぶち当たった。 
  
 営業だ。 
  
 俺は、ここ最近で学んだことがある。 
45: ◆eO0MHGE6wPTj[saga]
2015/11/12(木) 18:13:49.40 ID:Y83640dA0
 「あ、待った? ごめんごめん」 
  
 俺が約束の時間に事務所の一室に行き、しばらく待っていると、目的の人物がやってきた。 
  
 「大丈夫ですよ」 
46: ◆eO0MHGE6wPTj[saga]
2015/11/12(木) 18:14:29.18 ID:Y83640dA0
  
 「あれ、プロデューサーいたの?」 
  
 どこから聞こえたか。 
  
47: ◆eO0MHGE6wPTj[saga]
2015/11/15(日) 23:06:18.79 ID:dE0CJuqJ0
 二人が出て行った後、本来休みだった俺だが、このまま帰るのもあれだと思い、少し仕事を進めてから帰ることにした。 
  
 何か仕事が残っていたわけではないが、どうせなら先の分をやってしまって後で楽をしよう、という魂胆だった。 
  
 その考え方が大きな間違いだったと知るのは、もうしばらくしてからだった。 
48:名無しNIPPER[sage]
2015/11/16(月) 15:15:54.97 ID:fJjkiWIzO
 乙、面白いから頑張って続けて欲しい 
49: ◆eO0MHGE6wPTj[saga]
2015/11/17(火) 18:21:53.71 ID:24ZtkVrg0
 >>48 
 そういっていただけると嬉しいです! 
 3日間忙しくて更新できなかったので、今日から再開します! 
50: ◆eO0MHGE6wPTj[saga]
2015/11/17(火) 20:26:03.63 ID:24ZtkVrg0
 「あ〜ぁ、あのクソオヤジが。なんで休みの日にまで出勤しなきゃ何ねーんだよクソ」 
  
 「まぁそういうなよ。書類片付けてないお前も悪いんだからさ」 
  
 「でもよ、俺は営業でバンバン仕事取って来てんだぜ? 忙しくて書類作業なんてやってらんねーよ。だいたいお前は事務しかしてねーだろ」 
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