過去ログ - 高森藍子「もういいかい」
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 13:25:35.60 ID:6LZx9kqto



 『――もういいかーーいっ?』



良く言えばマイペース。
悪く言えば鈍くさい。
そんな私の性格は、小さな頃から今日この日まで、ずっと変わる事がありませんでした。

 「……ま、まーだだよっ」

お陰でいじわるな男の子にからかわれる事もしょっちゅう。
外を走り回るのは好きだったけれど、それが得意かというのはまた別のお話で。

 「ど、どこか、かくれるばしょ……」

幸運な事に、そんな私も周りの人には恵まれました。
何だかんだで遊んでくれる友達、のんきに笑いかけてくれる両親。
そして――



 『……おーい、藍子――』



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2:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 13:34:48.04 ID:6LZx9kqto


 「――ふわぇっ……?」

 「起きないとほっぺつっついちゃうぞー」
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 13:41:59.87 ID:6LZx9kqto

 「悪いね。休みだって言うのにお昼から」

 「いえ、お散歩するくらいしか予定ありませんでしたし」

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 13:42:47.89 ID:6LZx9kqto

ゆるふわ乙女こと高森藍子ちゃんのSSです


i.imgur.com
以下略



5:名無しNIPPER[sage]
2015/11/04(水) 14:32:02.38 ID:Wertu+Dt0
ガラスの靴の人きたー!期待


6:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 14:48:35.07 ID:6LZx9kqto

 「お。これが一番新しいやつ?」

上にあった一冊をPさんが持ち上げます。
まだまだ軽いそれがずしりと重くなる日が、今からとても楽しみでした。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 15:10:35.24 ID:6LZx9kqto
 ― = ― ≡ ― = ―

 「はっはっはー! よいではないかよいではないかー♪」

 「藍子さん! アツくなってきませんか!? ほら北風さんは居ませんよ! さぁ!」
以下略



8:名無しNIPPER[sage]
2015/11/04(水) 15:18:22.24 ID:pzul4wYR0
続けて、どうぞ


9:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 15:46:13.05 ID:6LZx9kqto

 「どう? どう!? プロデューサーさん!? あーちゃん初水着ショットのご感想は?」

 「これだよこれ」

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 16:29:41.51 ID:6LZx9kqto

盾代わりに抱えていたビーチボールを、Pさんの顔面へ遠慮無く叩き付けました。
ビーチボールさんの方もまさか攻撃にまで使われるとは思ってもいなかったと思います。

 「ぼはぉっ」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 16:58:21.88 ID:6LZx9kqto

 「…………」

砂まみれのスーツのままPさんがゆっくりと立ち上がります。
ぱんぱんと砂を払うと、私の乗っていた辺りにそっと触れました。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 17:47:38.91 ID:6LZx9kqto
 ― = ― ≡ ― = ―

 「あの時の藍子はゆるふわさの欠片すら無かったね」

 「誰のせいだと思ってるんですか」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 18:13:47.55 ID:6LZx9kqto

そこに映っていたのは、隈を浮かべたPさんと汗を浮かべた私。
お互いほっぺたがくっつくぐらいに寄って、白い歯を見せるように笑っています。

 「何でこんな寄ってるんだっけ」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 18:31:57.40 ID:6LZx9kqto
 ― = ― ≡ ― = ―

初めて出演したライブは、予想より遥かに大きな物でした。
レッスンも巧くこなせるようになって、そろそろライブを考えようかという頃。
事務所初の合同ライブが決まったんです。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 18:56:13.35 ID:6LZx9kqto

 「――藍子! 藍子っ!」

Pさんの上擦った呼び声と、階段を転げ落ちる鈍い音とが同時に聞こえました。
呆気に取られる私達の前で数秒だけ顔面を抑え込むと、すぐに駆け寄って来ました。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 19:09:51.32 ID:6LZx9kqto

 「泣いた?」

 「だから早いよ。今から泣き出す場面でしょこれ」

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 19:21:59.69 ID:6LZx9kqto

結局、三人とも妙に近い距離で撮る構図に。
本当にPさんと頬がくっついています。

 「撮るよー★ 準備オッケー?」
以下略



18:名無しNIPPER[sage]
2015/11/04(水) 19:28:00.77 ID:syfLLPR/o
これは素晴らしい期待


19:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 19:41:51.32 ID:6LZx9kqto
 ― = ― ≡ ― = ―

 「……Pさんって、デリカシー無いですよね」

 「うん」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 19:55:24.55 ID:6LZx9kqto
 ― = ― ≡ ― = ―

 「どうですかP殿! あやめ、浴衣変化の術です!」

 「Cuuuuute!!」
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 20:15:00.53 ID:6LZx9kqto

 「藍子ちゃん。プロデューサーさんも。他の所回ってみたら?」

 「え? でも夕美さんは」

以下略



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