過去ログ - 結衣「いやな夢」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:47:26.37 ID:fk92G9zco
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以下略



5:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:48:01.41 ID:fk92G9zco
冷蔵庫の前まで行ったとき……何かの物音を感じた。


耳を澄ますと、やはりノイズのような小さい断続的な雑音が聞こえる。よくよく集中すればそれが水の音だということがわかった。

以下略



6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:48:50.98 ID:fk92G9zco
浴室では音から察した通りシャワーの水が流れていた。しかしそのシャワーは誰の身体にかかるでもなく、ひたすら床に流れ続けていた。


つまり、誰もいない風呂場でシャワーだけが出続けていた。

以下略



7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:49:28.40 ID:fk92G9zco
私の靴もサンダルもある。この家にある全ての靴が玄関においてある。


そしてさらに嫌なものが硬直する私の視界に入ってしまった。玄関の鍵がしっかりしまっているのだ。恐る恐る振り返って鍵置き場を見ると、いつも使っている鍵がそこにあった。

以下略



8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:50:00.45 ID:fk92G9zco
結衣(な……か、身体が勝手に……っ!!)


まるで、自分の視点が急に第三者のものに変わったかのようだった。

以下略



9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:50:52.15 ID:fk92G9zco
結衣(うそだ)



ありえない。京子がそんなことするわけない。
以下略



10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:51:22.54 ID:fk92G9zco
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以下略



11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:51:51.40 ID:fk92G9zco
なんでもない京子の笑顔を見ていると……胸がすうっと涼しくなっていった気がした。

そしてほぼ同時と言ってもいいくらいのタイミングで、今度は身体がものすごい熱を帯びだした。寝ている間に下がった体温を戻そうとする身体的な働きのせいか、それとも急激な安心感に包まれてのことなのか、氷水に飛び込みたいくらい自分の身体が熱い。


以下略



12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:52:29.99 ID:fk92G9zco
結衣「えっと……」


一体私は何に恐怖していたのだろう?

以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:53:13.11 ID:fk92G9zco
じっと浴室の扉を見ていると……夢の中で感じた得体の知れない恐怖が少し蘇って、思わず鳥肌がたった。

この浴室自体はまったくもって普通の場所だ。勝手にシャワーが出ることなんて絶対にないし、夢の中で起こったようなことはもちろん過去に一度も無かった。全ては夢の中の出来事であり、私はあんな光景を想像したことさえもないのだ。

しかし私は見てしまった。あれが寝ているときの幻覚だとしても、心にはしっかりとあの不気味な光景が残ってしまっている。出っ放しのシャワーをこの手でひねって止めたし、その時足元にシャワーの水が少しかかった感覚だってした覚えがある。
以下略



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