過去ログ - 晶葉「どうにも私は、恋をしているらしい」
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◆zefPw5mKfA
[saga]
2015/11/27(金) 00:16:33.81 ID:NjB6h2Aj0
「………!」
床を踏み鳴らす。足をアースにして緊張という名の電気を逃がす。
二人が手を離した。私は迷わずに一歩前に出る。
以下略
14
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/11/27(金) 00:17:02.66 ID:NCQuwmBUo
いいぞ
15
:
◆zefPw5mKfA
[saga]
2015/11/27(金) 00:17:48.89 ID:NjB6h2Aj0
※ ※ ※
今、私は不貞寝している。
ソファの背もたれに顔の正面を預け、向かいに腰かける鈴帆、志希、心に背中を向けているのだ。
以下略
16
:
◆zefPw5mKfA
[saga]
2015/11/27(金) 00:19:47.38 ID:NjB6h2Aj0
「ねーねー鈴帆ちゃーん。アタシさ〜、入って来たの後続じゃない? だからプロデューサーと晶葉ちゃんの馴れ初めとか知らないんだよね〜」
再び不貞寝した私から興味を失ったのか、それとも何かの実験か。唐突に志希が口火を切った。
以下略
17
:
◆zefPw5mKfA
[saga]
2015/11/27(金) 00:21:01.06 ID:NjB6h2Aj0
「と言っても、ウチが話せるのはおもちつき大会の時の二人ばい。馴れ初めとはちと違うけんね」
「あー…」
以下略
18
:
◆zefPw5mKfA
[saga]
2015/11/27(金) 00:22:25.88 ID:NjB6h2Aj0
当時の私といえば、発明品を思うままに作り続けるだけの、可愛げのない女の子だった。
父が発明家で、私もそれに倣って同じ道に入り、そして敵うだけの才覚を発揮していっただけだ。
父という存在は常に私の手本で、私の道の先に立つ人で、私の壁だった。
だから私はその壁を越える事を、父に認められようと躍起になっていたんだ。
以下略
19
:
◆zefPw5mKfA
[saga]
2015/11/27(金) 00:23:55.10 ID:NjB6h2Aj0
その日は完成したロボットの試運転の為に、近所の公園へと来ていた。
ラジコン式で、従来の物よりもより複雑な動きを可能とするための機構を備えた私謹製の逸品だ。
そこには休日という事もあって大勢の人が来ていたが、私はその中で特に目立った存在とはならなかった。
同世代の他人はその時の流行りの遊びに興じていたし、家族連れも自分達の遊びに夢中で、私の発明になど興味を持つ様子がない。
以下略
20
:
◆zefPw5mKfA
[saga]
2015/11/27(金) 00:24:42.78 ID:NjB6h2Aj0
スーツがよれよれだったんだ。
髪もセットした先からボサボサにしてしまっているのだろうという体たらくだった。
体格は違うんだが、それがどことなく、父に似ているなと思ったんだ。
以下略
21
:
◆zefPw5mKfA
[saga]
2015/11/27(金) 00:25:46.29 ID:NjB6h2Aj0
「この天才少女の手にかかれば物言わぬ機械も生を得る……そう、口にしていたんだ」
「天才ロボ少女、池袋晶葉の爆誕ばい!」
以下略
22
:
◆zefPw5mKfA
[saga]
2015/11/27(金) 00:27:17.03 ID:NjB6h2Aj0
話し相手が出来た事が嬉しくて、私は殊更饒舌にロボットについて語った。
彼は専門的な知識を持ち合わせていないから、そんな彼にも分かり易くどう話そうかと工夫を凝らした。
その時の私は兎に角嬉しくて、彼に話を聞いて欲しくて、慣れない事を一生懸命にしたんだ。
以下略
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