過去ログ - エツァリ「どこまでもお供しますよ、御坂さん」
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47
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名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:53:29.49 ID:JH8XbMho0
「……私も、一万人を殺した、犯罪者なんだから」
そう、ぽつりと呟いて。
彼女は、自分だけの現実を振りかざす。
以下略
48
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:54:43.40 ID:JH8XbMho0
裁かれなければならない罪が、ここにある。
ならば、その内の一つだけでも、冥土の土産に。
あの子たちに、私の血で手向けの花を咲かせよう。
そうして、御坂美琴は自身を拒絶した。
以下略
49
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:56:00.73 ID:JH8XbMho0
落雷。雷神の天罰が下り落ちる。
天災とは違うのは、それはただ一人に向けられていることだ。
容赦なく振り落とされた雷は、美琴の体を焼いた。
彼女の体を消滅せんと、主人に牙を突き立てる。
以下略
50
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:57:32.05 ID:JH8XbMho0
黒い嵐が美琴を中心にして巻き上がり、彼女の姿を一瞬で闇の中へと閉じ込める。
それは、空に伸びる一本の柱。
普段なら、盾となり剣となり、彼女の身を守る騎士である砂鉄の集合体は、
――果実を絞るように、その身をせばめた。
以下略
51
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:58:39.43 ID:JH8XbMho0
苦痛を、悲痛を、惨痛を。
痛みという痛み全てを舐め回すように味わえ。
それがお前の課された罰なのだから。
以下略
52
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 22:02:04.15 ID:JH8XbMho0
痛みで演算がままならず、赤い嵐が力を失い集結を辞める。そして地へと帰っていった。
ふわりと、彼女の体が地面に倒れこみそうになったが、突き刺さった街灯が突っ張り棒のような役目をして、それすら許されない。
(ああ――、そろそろ、ね)
以下略
53
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 22:04:29.82 ID:JH8XbMho0
きっとそれが、御坂美琴の最期の言葉。
ぞわりと、絶望が形を伴って現実を侵食した。
最後の力を振り絞りコンテナを持ち上げて、それを自分の頭上へと、ゆっくり移動させた。
ああ――ギロチンにかけられた王妃も、こんな気持ちだったのだろうか。
以下略
54
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 22:12:02.20 ID:JH8XbMho0
そうして御坂美琴の物語は幕を閉じる。
どうしようもなく下らなくて、あまりにもつまらない、ありふれた絶望の物語。
だというのに――最後の最期、その瞬間に、
コンテナが、不可視の力に呑まれてぼろぼろと霧散した。
以下略
55
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 22:14:55.87 ID:JH8XbMho0
本日の投下終わり。いつもより多めです。
あっちゃこっちゃに時系列とか視点とか飛んでわかりにくかったらすみません。
見ていてくれる人がいるみたいで、嬉しい限りです。
>>32
そのへんも書いていくつもりです。
以下略
56
:
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]
2016/01/08(金) 23:27:23.75 ID:LeTuLPSu0
何で上条さん見張ってる筈の粥がこの時点で関連性ない御坂に付きまとってるんですかね?
原作少しは読んでから出直してこい
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