過去ログ - 提督のクリスマス
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2: ◆y7KoWCuA1M[saga]
2015/12/24(木) 05:10:43.90 ID:JyVC+3/SO
「ま、敵さんも今夜ばかりは戦闘のことを忘れて竜宮城へ男でもひっぱりこんでいるのかな?向こうにも深海司令官とか深海男性とかいるのかね?」

沿岸はもちろん、海上も静かな状況をみて、提督はあまり上品ではない考えを浮かべた。

が、すぐに自分の立場を思い出し、そのような考えを忘れることにした。
以下略



3: ◆y7KoWCuA1M[saga]
2015/12/24(木) 05:12:36.33 ID:JyVC+3/SO
「まったく戦いを何だと思ってるんだ!いや決して独り身だからひがんでいるとかじゃなくてだなぁ…あ、でもサンタコスや晴着きたりするしなぁ。一体俺達は何と戦ってるんだよ!?」

誰に説明しているのか、声を荒げる提督。一人穏やかに星を眺めて心を落ち着けようとした当初の目的は失敗に終わりそうだ。ああ、一人淋しく夜空の下で暗い海を眺めて肉まんでも頬張るか、と思った矢先…

「提督じゃない?一人で何してるのよ?」
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 05:13:59.74 ID:JyVC+3/SO
所属艦娘のうち、無邪気な駆逐艦は皆でクリスマスパーティ、年頃の巡洋艦以上は彼氏を作っていざ決戦!と盛り上がっていた。もりあがっていただけで決してサカッていたわけではないということを彼女らの名誉のために付け加えておく。

ともあれ飛鷹も、艦娘になって元豪華客船の記憶に引っ張られたのか、華やかなパーティドレスを着てウキウキしていたものだが…

「私は…そういうのはいいわよ…ほら!深海棲艦が攻めてくるかもしれないでしょ!」
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 05:15:22.65 ID:JyVC+3/SO
途中でかんで、はからずも瑞鳳の真似までしてしまう飛鷹をみて、何かを察した提督は柔らかな微笑みとともに餡まんを受け取った。

「そうか…辛かったな…独りでよく頑張った」

「ちょっと!?何優しい目で見てるのよ!いいから、それ食べたら艦載機の整備でも手伝ってよね」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 05:16:41.33 ID:JyVC+3/SO
「な、なによ。口説いてるつもり?言っておくけど私は元豪華客船な女よ。いくら防御が弱くたってその程度じゃ殺し文句には…な、ならないわよっ」

別に提督はこの一言で口説いたつもりもなかったし、飛鷹をガードが弱いとも思わなかったが、彼女があたふた自爆してその装甲を自分から壊していくのが面白かったのでそのまま見ていた。

「ま、まぁどうしてもっていうなら…」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 05:18:01.06 ID:JyVC+3/SO



「出雲丸!!」

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 05:19:12.90 ID:JyVC+3/SO
「なによ…今更…」

「本当にゴメン!艦載機の整備に夢中になって…気を悪くさせてしまった。でも、でも俺は出雲丸、君のことが一番…」

「馬鹿…っ、整備兵は私達艦娘の装備を調整するのが仕事でしょ。謝る…ことなんか……私だって私のこと出雲って呼んでくれる貴方のこと…ずっと…」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 05:20:33.76 ID:JyVC+3/SO
「……」

提督は、星空の下、再び独りとなった。さほど厳しくない寒さではあったが、独りになった途端、その寒さが身に染みるようになってきた。そして手の中に飛鷹がくれた餡まんがあることに気付き、無言のまま頬張った。

甘いはずの餡まんが少ししょっぱく感じたのは気のせいか…
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/12/24(木) 05:23:01.61 ID:JyVC+3/SO





以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2015/12/24(木) 06:02:01.66 ID:+JOSK3ke0
おつ >>1も良いクリスマスを


12:名無しNIPPER[sage]
2015/12/24(木) 06:09:24.83 ID:YfTEOx3B0
[ピーーー]


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