過去ログ - どうにも、比企谷八幡は彼女のお願いに弱い
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24: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/16(土) 20:57:59.33 ID:scpMd8kO0

雪ノ下はちょこんと、荷台に横向きに腰掛ける。変にかしこまって座るその姿は、さながら借りてきた猫のようだ。そんな姿に思わず苦笑が漏れた。

「……なにか?」

以下略



25: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/16(土) 21:00:02.08 ID:scpMd8kO0

「……比企谷くん」

「どうした?」

以下略



26: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/16(土) 21:01:30.19 ID:scpMd8kO0

その後も雪ノ下は収まりのよい場所をなんとか見つけようと奮闘していたが、やがて諦めたようで大人しくなった。
自転車が段差を越えるたびに、車体が細かく跳ねる。もちろん、極力減速はするのだがそれにだって限界はある。

「大丈夫か?」
以下略



27: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/16(土) 21:02:12.58 ID:scpMd8kO0
短いですがここまでで。明日も投下します


28:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/16(土) 21:36:48.34 ID:mJKd8ta3o
久しぶりにいい雰囲気のss
おつ


29:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/16(土) 21:59:44.61 ID:XJZ/TkZHo
乙です


30: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 21:51:12.19 ID:h4hwxr4q0

住宅街を抜けて、花見川沿いの堤防が見えてきた。

ここまで来ればあと半分。川沿いを北上して左に折れれば海浜幕張方面だ。
うしっ、と気合を入れ直す。この先は河沿い。イコール遮蔽物も少なく、風の影響をもろに受ける。
以下略



31: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 21:54:18.46 ID:h4hwxr4q0

「桜。これ全部そうでしょう?」

「ああ」

以下略



32: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 21:56:42.01 ID:h4hwxr4q0

やがて桜並木を抜けると、吹きっ晒しの堤防に出る。特に会話もなくただ景色が流れていく。

聞こえるのは回り続けるチェーンの駆動音。耳元を通り抜ける風に、草木を揺らす音。それに、ふたり分の浅い呼吸音。
またコートがくいくいっと引っ張られる感覚があった。それ呼び鈴じゃないんだけどな……。
以下略



33: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 21:58:29.22 ID:h4hwxr4q0

「いや由比ヶ浜に頼まれた」

「そう。彼女に」

以下略



34: ◆.XibMUKIvI[saga]
2016/01/17(日) 21:59:41.94 ID:h4hwxr4q0

遮るもののない道に、どこから吹いているのか方角がわからないほどの強い風が吹き付けた。
あまりの突風にふらついてしまい、たまらずブレーキを掛けて停車する。

「っと、危ねえ。雪ノ下大丈夫か?」
以下略



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