過去ログ - シェアハウス (オリジナル百合)
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13: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 10:58:49.93 ID:CnMOex1r0
とある休日。
食料を調達しようといそいそと身支度して、
近所の人しか集まらなさそうな産直市に出かけた。
大きな袋に野菜を一杯詰め込んでアパートの階段を登る。
鉄筋のカンカンと響く音が、上から聞こえた。
以下略



14: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 11:12:32.89 ID:CnMOex1r0
朝はパン食。
昼は社員食堂。
夜は和食。

という食のリズムが整い始めた頃、ふいに台所に立っている時にそれはやってきた。
以下略



15: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 14:55:20.40 ID:CnMOex1r0
連休が過ぎ去った頃には、どうしても祭ちゃんに会いたくなってしまっていた。
連絡はやはり通じなかった。
突然行ったら驚くだろうけど。
病気で入院中とかでなければそれだけでも――。

以下略



16: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 15:10:32.69 ID:CnMOex1r0
「お母さんも何度もインターホンを鳴らしたけど、出なかったわ。お家はまだ売り払ってないみたいだけど」

憶測ばかりで全く真実味の無い母の言葉を背に受けながら、私は急いで玄関を飛び出した。
年代物のバイクにまたがって彼女の家へと向かう。
5分くらいで彼女の家の庭木が見えた。
以下略



17: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 15:20:45.36 ID:CnMOex1r0
「もし」

その声に、私は飛び上がった。

「あッ」
以下略



18: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 15:37:52.96 ID:CnMOex1r0
急にいなくなったなんて、にわかには信じがたい。
でも、家の中に入って確かめるなんてこともできない。
こういう時、電気とか水道のメーターとかを調べたりするんだろうけど。
でも、この家には本当に誰もいないのが分かってしまった。

以下略



19: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 15:38:19.73 ID:CnMOex1r0
ちょっとここまで
続きは夜に


20:名無しNIPPER
2016/02/05(金) 17:32:55.38 ID:ZXynAwHZO



21: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 17:46:36.66 ID:CnMOex1r0
次の日、祭ちゃんの写真をたくさん家に持って帰った。
家に帰って、雑貨屋さんで無地のアルバムを買った。
沢山あって全部は入らなかった。
特にお気に入りなのは中学校頃の。
まだ互いに化粧なんてしてなかった頃の写真。
以下略



22: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 18:13:52.72 ID:CnMOex1r0
『みれないなら、軽々しく大切だなんて……言うなッ』

語尾を荒げて、憎々し気に彼女は私を突き飛ばした。
理不尽なことを言って、私を突っぱねる。
背中を打ち付けて、私は痛みに歯を食いしばった。
以下略



23: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 18:26:16.23 ID:CnMOex1r0
中学三年生の運動会の写真をカーペットに並べてから、何時間経っただろうか。
時間を忘れて、つい物思いにふけってしまった。
高校からは逆に祭ちゃんに私が支えられるようになってしまった。
主に、勉強面でだけど。
地元の別々の高校になってしまったけど、私たちはあれからもずっと友達だった。
以下略



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