過去ログ - シェアハウス (オリジナル百合)
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17: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 15:20:45.36 ID:CnMOex1r0
「もし」

その声に、私は飛び上がった。

「あッ」
以下略



18: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 15:37:52.96 ID:CnMOex1r0
急にいなくなったなんて、にわかには信じがたい。
でも、家の中に入って確かめるなんてこともできない。
こういう時、電気とか水道のメーターとかを調べたりするんだろうけど。
でも、この家には本当に誰もいないのが分かってしまった。

以下略



19: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 15:38:19.73 ID:CnMOex1r0
ちょっとここまで
続きは夜に


20:名無しNIPPER
2016/02/05(金) 17:32:55.38 ID:ZXynAwHZO



21: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 17:46:36.66 ID:CnMOex1r0
次の日、祭ちゃんの写真をたくさん家に持って帰った。
家に帰って、雑貨屋さんで無地のアルバムを買った。
沢山あって全部は入らなかった。
特にお気に入りなのは中学校頃の。
まだ互いに化粧なんてしてなかった頃の写真。
以下略



22: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 18:13:52.72 ID:CnMOex1r0
『みれないなら、軽々しく大切だなんて……言うなッ』

語尾を荒げて、憎々し気に彼女は私を突き飛ばした。
理不尽なことを言って、私を突っぱねる。
背中を打ち付けて、私は痛みに歯を食いしばった。
以下略



23: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 18:26:16.23 ID:CnMOex1r0
中学三年生の運動会の写真をカーペットに並べてから、何時間経っただろうか。
時間を忘れて、つい物思いにふけってしまった。
高校からは逆に祭ちゃんに私が支えられるようになってしまった。
主に、勉強面でだけど。
地元の別々の高校になってしまったけど、私たちはあれからもずっと友達だった。
以下略



24: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 18:42:16.09 ID:CnMOex1r0
翌日。
私は普段通りベッドからのそりと起きて、カーテンを開けた。
朝から隣のおじさんがごうんごうんと洗濯機を回していて、それがうるさくていつもよりも早く起きた。
私と生活のリズムが違うのは仕方がないけど、勘弁してほしい。

以下略



25: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 19:01:06.04 ID:CnMOex1r0
会社でも、久しぶりに情けないミスをしてしまった。
慰めてくれるのは、ちょっと香水のきつい隣のお姉さんだった。
愛想笑いで、涙ぐむのを必死にこらえた。
なんとかこの癖を直さないと、いつまで経ってもこのままのような気さえした。
情緒が豊かなのか、不安定なのか。
以下略



26: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 19:18:28.74 ID:CnMOex1r0
ばきり、と子気味良い音が上の方で聞こえた。
やってしまったかな。
私はここぞとばかりに下に引っ張った。
瞬間、鉄板が目の前を落下して、脚立に当たって、盛大な音と共にカーペットで跳ね上がった。
耳の中に響くような金属の音。
以下略



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