過去ログ - シェアハウス (オリジナル百合)
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31: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 21:00:05.54 ID:CnMOex1r0
子どものように、彼女は唇を結んでいた。
私は今までの経験をフル活用しても、彼女を受け入れるような自信はなかった。
突然の再開はあまりにも薄ら寒い印象を与えていたし、昔となんら変わっていない祭ちゃんはにわかに本人だとも信じがたかった。
私があぐねいていると、
32: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 21:11:11.90 ID:CnMOex1r0
祭ちゃんは、ソファの上にあったぬいぐるみを掴んだ。
茶色いクマを掲げる。
その後ろに顔を隠した。
「もう、おしまいだ。住む所もバレてしまった。奴らが今にやってきて、僕をここから追い出すだろう」
33: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 21:20:54.92 ID:CnMOex1r0
「祭ちゃん……」
私は膝立ちで彼女の名前を呼んだ。
彼女は私の薄いブラウスを握りしめた。
甘える子犬が匂いを嗅ぐように、顔を埋めてくる。
34: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 21:41:22.94 ID:CnMOex1r0
「祭ちゃんに会いたくて……私、泣くのは祭ちゃんの胸でって決めてたんだよ」
体を離して、そう言ってやった。
それから、彼女の胸に、拳を打ち付ける。
35: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 22:00:20.92 ID:CnMOex1r0
泣けば彼女を喜ばすだけなんだ。
心の隅でそう思いながら、私はソファーに座らされてブラウスのボタンをゆっくり外していた。
涙はとめどなく溢れてくる。
喉元に上がってくる言葉は許してとか、ごめんなさいとか。
ただ、彼女の耳に届くことはなかった。
36: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 22:19:00.57 ID:CnMOex1r0
祭ちゃんは邪魔になったナイフをソファに思い切り刺し、
空いた手で胸を揉みしだく。
「柔らかい……」
37: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 22:35:47.57 ID:CnMOex1r0
甘えてるのが辛いほど分かった。
行為は受け入れがたいけど、祭ちゃんを嫌いになんてなれない自分が憎らしい。
祭ちゃんの手が、お尻をなぞりながらパンツのラインに触れた。
後ろから抱き着くような態勢で太ももの間に前側から腕を伸ばした。
汗ばんできた体が粘っとして、どちらの汗か分からない。
38: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 22:41:49.71 ID:CnMOex1r0
「わか……んない」
何もかも、熱に浮かされたようにまどろんでる。
「分かった、じゃあたくさん動かすから」
39: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 23:16:47.70 ID:CnMOex1r0
変な気持ちになってるのが分かった。
指が入っている所がひくついていた。
ダメだと分かっているのに。
祭ちゃんは、私の気持ち良いところを的確に責めていたから。
体の深部が熱い。
40: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 23:50:49.51 ID:CnMOex1r0
地面から離れたような不安定さと快感に耐えた後、私は息を荒げて彼女にナイフを突きつけた。
「はッ……はなれて」
彼女は両手を上げる。
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