20:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:32:48.06 ID:IXgA3K/jo
どこか遠い、誰かのはしゃぎ声。
楽しそうな笑い声。
ウォータースライダーから、水に飛び込む音。
21:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:33:15.00 ID:IXgA3K/jo
「きらきらしてた」
俺の言葉に、るーは首を傾げた。
22:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:33:49.39 ID:IXgA3K/jo
「俺が生まれなければさ」
と、そんな仮定を、ときどき持ち出したくなる。
23:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:34:18.98 ID:IXgA3K/jo
「……でも、ずっと剥がれないんだ」
知ってしまったことを、後悔するわけじゃない。
それなのに、知ってしまってから、俺の視界にはいつも、とれない曇りのように何かが張り付いたままだ。
24:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:34:46.60 ID:IXgA3K/jo
「きらきらしてた。きらきらしてたんだよ、知る前までは」
「……」
25:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:35:14.32 ID:IXgA3K/jo
「ねえ、タクミくん、あの夏休みに、タクミくんがこの街に来たのは、どうしてですか?」
「……え?」
26:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:35:47.82 ID:IXgA3K/jo
「本当に、きらきらだけでしたか?」
「……」
27:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:36:32.08 ID:IXgA3K/jo
そうしたら、その子の親が学校に来たんだ。
担任の先生に、子供が無視されてる、いじめられてるって、言った。
28:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:37:04.73 ID:IXgA3K/jo
俺はそれからも、そいつとは話さなかった。
誰かが俺を嫌うようになったわけじゃない。
それでも俺は、なんとなく、学校に行くのが怖くなって。
29:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:37:51.05 ID:IXgA3K/jo
そうだ。
俺はあのとき、
どこにも行きたくなかったし、誰にも会いたくなかったんだ。
本当は。
30:名無しNIPPER[saga]
2016/04/06(水) 00:38:27.80 ID:IXgA3K/jo
「でも、タクミくん、わたしには、きらきらしてましたよ」
「……」
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