過去ログ - 吹雪「はやく辞めてくださいよ司令官」 提督「吹雪さんこそ」
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8: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 15:41:28.46 ID:80yP8BrP0
「なんか会社が独自開発した艤装のテストもするんだって」
「ええー、いいのかなそれ……」
「だいじょぶだいじょぶ、提督もちゃんと調べてくれたところだから!」
「そ、そうなの? それならいいけど……」

以下略



9: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 15:42:33.04 ID:80yP8BrP0
「で、吹雪は料理屋さんだっけ。レストラン? 食堂? ラーメン屋? 吹雪はなんでも作れるもんねー」
「そ、そんな大げさだよ。まだ決めてないし……しばらくはここにいて、色々と勉強するつもり」
「そっかそっか。いつごろ卒業するつもりなの?」

 卒業、というのは艦娘たちの間で流行った退役を表す言葉だった。
以下略



10:名無しNIPPER[sage]
2016/07/02(土) 15:45:02.81 ID:xT7lbctPO
吹雪も提督も平和になって二年も経つのにいる
二人ともにやり残したことがある
なるほど二人とも結婚しちゃえばいい


11: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 15:45:16.86 ID:80yP8BrP0
「やっと会えた! 陽炎でーす!」
「こんにちは、陽炎さん。……今日でしたね」

 元気に執務室に(ノックせずに)入ってきた陽炎を、提督は穏やかな声で迎える。今までは日常だったこの挨拶も、これが最後だ。

以下略



12: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 15:46:10.41 ID:80yP8BrP0
(深海棲艦の正体は未だにわかってはいないが、人間の行いが彼らを生んだという説は多く、根強い……。私たちは艦娘を自分たちの罪に対する盾だけでなく、この上に人が重ねる罪を裁くことすら任せている)
「あ、提督がまた変なこと考えてる」
「考えてません。……私が語れる言葉は多くありません。お気をつけて」
「はいはい。了解でーす」

以下略



13: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 15:46:47.76 ID:80yP8BrP0
「提督は軍に残るそうです」
「本当ですか……! 大和さん」

 吹雪と長身の女性、戦艦娘である大和は鎮守府の食堂で会話していた。
 かつては大勢の艦娘で賑わっていた昼時になっても、今はもう4人がまばらに座っているだけだ。まだこの鎮守府に在籍している艦娘はいるが、彼女らは退役後の自分たちの身のふりで忙しい。
以下略



14: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 15:47:30.26 ID:80yP8BrP0
 大和はそんな吹雪を見て、安心したように笑う。

「そう言うと思っていました。吹雪ちゃんがそばにいれば100万人力です」
「えへへ、ありがとうございます」

以下略



15: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 15:48:19.59 ID:80yP8BrP0
「大丈夫です! 私が司令官をお支えいたします!」
「はい。よろしくお願いします」

 両手こぶしをにぎって、吹雪は決意を表した。その姿に、大和は頭を下げる。
 この世に産まれ出た実年齢という意味では実はさして差がないが、二人はお互いを姉と妹のように思っていた。
以下略



16: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 15:48:52.05 ID:80yP8BrP0
「……あの、司令官は退役されないのですか」
「そうですね。残務を片付けないといけませんから」
「そうですか」
「吹雪さんは……どうして残るつもりに?」

以下略



17: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 16:03:40.00 ID:80yP8BrP0
というあたりで続きどうしようかなと考え中です
陽炎改二が出るか息抜きしたくなったらまた続きを投稿すると思います


18:名無しNIPPER[sage]
2016/07/02(土) 17:49:12.67 ID:qzfeihxE0
おつ


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