過去ログ - 開かない扉の前で
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954:名無しNIPPER[sage]
2017/11/28(火) 08:23:39.07 ID:ZWKZlzLV0
おつです


955:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 01:28:15.19 ID:IzyndCNto

◇[Nightingale]


 僕はそれを眺めている。
以下略



956:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 01:29:31.72 ID:IzyndCNto


 不意に、僕は光のない真っ暗な場所に立っている自分を発見した。
 
 光源なんてひとつもないのに、自分の体だけが確かに見える。ほのかに光っているみたいに思えた。
以下略



957:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 01:29:57.74 ID:IzyndCNto

 僕はここに至るまでの道筋を思い出そうとする。

 始まり。すみれに誘われて黒いドラッグスターに乗って街を駆け抜けたときのこと。
 碓氷遼一と生見小夜の姿を見たあのときのこと。
以下略



958:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 01:30:36.08 ID:IzyndCNto

 ミラーハウスの鏡が砕けていく、そんなイメージが流れ込んでくる。
 鏡の破片のひとつひとつに、僕が出会った人々の顔があった。
 愛奈、穂海、すみれ、あさひ、ざくろ、沢村、碓氷遼一、名前も知らない誰か。
 
以下略



959:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 01:31:28.07 ID:IzyndCNto

 ふとした瞬間まばたきをして、目を開けたら、僕の目に飛び込んできたのは、ひとつの扉だった。

 どうして突然、目が覚めるように体の感覚を取り戻したのか、
 思考が正常さを取り戻したのか、そんなことは僕には分からない。
以下略



960:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 01:32:26.73 ID:IzyndCNto




 
以下略



961:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 01:33:01.30 ID:IzyndCNto



 僕は、もといた世界に戻っていた。
 すみれと旅に出る前にいた、あの当たり前の日常の世界に。
以下略



962:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 01:33:43.66 ID:IzyndCNto




 まずは家族に、次に警察に、それから学校に、バイト先に、それぞれ事情を聞かれた。
以下略



963:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 01:34:15.16 ID:IzyndCNto




 隣町で殺人があったとの報道が、連日ワイドショーを賑わせていた。
以下略



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