15:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:47:11.75 ID:9Y3+pWvQo
晶葉「珍しいな。Pが私のラボまで来るなんて」
P「大事な話があるからな」
晶葉「大事な話?」
16:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:47:47.70 ID:9Y3+pWvQo
P「――というわけだ。俺が覚えているのはここまでだな」
晶葉「これなら……今の技術でも作れるな。しかしこれで本当に時間移動が……」
P「現に俺は出来た。もう少し詳しく覚えておけばよかったのだが……」
17:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:48:30.97 ID:9Y3+pWvQo
P「それで気になって、もう少し調べたんだが俺が行動したことによって起こる影響。
つまりバタフライエフェクトでも説明できないようなところにまで変化が出ているのがわかった」
晶葉「既に天候の時点でPが何かをした程度じゃ変わらない事象だな」
18:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:48:57.07 ID:9Y3+pWvQo
晶葉「ああ。例えばPが昼食の飲み物を買い忘れたことに気付き、コンビニに行ったとする。
冷蔵庫の前でお茶にしようか、炭酸にしようか少し悩み、お茶を手に会計へ行く。
飲み物を買い忘れたことが原因で、コンビニにお茶を買いに行くという結果というわけだ」
P「そうだな」
19:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:49:23.09 ID:9Y3+pWvQo
P「よし、じゃあ次はあの日の朝に戻ってみよう」
晶葉「ただもしも……桃華の怪我は命に別状が無い軽いものだからいいとして、雪美の死が
それでも変えることが出来なければ、彼女のことを諦めたほうがいいかもしれない」
20:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:49:49.20 ID:9Y3+pWvQo
P「――――……」
P「……日付時間に問題なし。無事時間移動は成功か」
P「まずは雪美と桃華に連絡だな。今日のレッスンは中止にして……晶葉にも連絡しよう」
21:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:50:16.22 ID:9Y3+pWvQo
P「……」
ガチャ
晶葉「……」
22:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:50:42.22 ID:9Y3+pWvQo
P「なぜだ」
晶葉「これは……Pのためを思って言っているんだ」
P「雪美が死んだままでいいと?」
23:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:51:08.74 ID:9Y3+pWvQo
晶葉「私が言うまでもなくP自身がわかっているのだろう。タイムトラベラーならなおさらだ。
雪美の死は時間を戻っても回避が出来ないことなんだよ」
P「結果はあるんだ。ならばその原因があるはずだ。そこへ至る過程も。
どちらかを変えれば、必ず雪美の死は回避出来る」
24:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:51:35.74 ID:9Y3+pWvQo
晶葉「P?」
P「晶葉、何を言っているんだ。諦めるだの諦めないだの。雪美は生きていなければおかしいのだ」
晶葉「何を言って……」
25:名無しNIPPER[sage]
2016/07/14(木) 21:52:02.09 ID:9Y3+pWvQo
P(わかっている。俺が異常だってことくらい)
P(俺が幼稚なばかりに雪美の死を受け入れられていないだけだ)
P(駄々をこねている子供と何ら変わりはしない)
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