過去ログ - 【がるぱん】ペパロニ「アンチョビ姉さん、私の彼女になってほしいっす」
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43:名無しNIPPER[sage]
2016/08/11(木) 05:54:06.22 ID:w3MrJBoEo
素晴らしい展開だ!


44:KASA[saga]
2016/08/11(木) 21:15:06.36 ID:INym7w9bO
〜戦車車庫内

アンチョビ「ふぅ……運ぶのを手伝ってくれてありがとな。やっぱり私一人じゃ無理だった」

ペパロニ「いえいえ。嬉しいっすよ。マジで全員分用意してくれたんですね」
以下略



45:KASA[saga]
2016/08/11(木) 21:16:03.06 ID:INym7w9bO
アンチョビ(その代わりに、車庫を流れる風の音が聞こえるな。コォーって。……)

アンチョビ「……。……あ、ごめん。またぼーっとしてた」

ペパロニ「や……なんかとっても、渋い横顔でした」
以下略



46:KASA[saga]
2016/08/11(木) 21:17:13.82 ID:INym7w9bO
P40の砲塔に腰掛けて、どこを見るでもなく車庫を見渡す。

明りをけした車庫は洞窟の奥みたいにほの暗い。

けれど、天井にはいくつもの天窓が空を覗いていて、そこから差し込む朝の光が、そこかしこに光の柱をつくっている。
以下略



47:KASA[saga]
2016/08/11(木) 21:17:43.13 ID:INym7w9bO
<オハヨー……

<キャハハ……

<ソウダヨネー……
以下略



48:KASA[saga]
2016/08/11(木) 21:18:26.21 ID:INym7w9bO
アンチョビ「さて……本番では、私がマントをケースから取り出して、それをペパロニに着せる感じにしようかな?」

ペパロニ「ん〜、それでもいいっすけど……でもやっぱ、どうせなら最初は姉さんがマントをつけといて、それをシャッと脱いで私に着せる……その方がカッコよくないっすか?」

アンチョビ「ふむ……そっか、そうだな、そうしようか」
以下略



49:KASA[saga]
2016/08/11(木) 21:19:52.41 ID:INym7w9bO
アンチョビ「……よし、お待たせ」

ペパロニ「……あ……」

アンチョビ「ペパロニ? ……な、なんだよ。無言でそんな、まじまじと私を見るな」
以下略



50:KASA[saga]
2016/08/11(木) 21:21:11.46 ID:INym7w9bO
「なぁペパロニ、まだか?」
「もうちょっとっす」

 そのやり取りが3度繰り返された後、心の恥じらいが、とうとう、この場の奇妙な空気に押し流され始めてしまった。

以下略



51:KASA[saga]
2016/08/11(木) 21:23:27.42 ID:INym7w9bO
「姉さん」

 聞き間違いようもない。

 呟かれたペパロニの声は、かすれて、震えていた。
以下略



52:KASA[saga]
2016/08/11(木) 21:25:01.94 ID:INym7w9bO
「姉さんのマント姿、もう見れなくなるんだなって思った」
「そしたら急にすごくさびしくなって」
「そっか、もう、姉さんいないんだって」
「そんな事とっくにわかってたはずなのに」

以下略



53:KASA[saga]
2016/08/11(木) 21:25:50.15 ID:INym7w9bO
 涙を拭いてやった後、ペパロニとは車庫の前で別れた。

 卒業式は何事もなく終わって、カラオケも何事もなく終わった。

 当たり前にしんみりして、当たり前に皆で騒いだ。
以下略



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