92:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:00:37.21 ID:D33bbYIF0
途中で通る橋の上から川を見下ろすと、少し水位が上がっていて、河原が見えなくなっていた。
今飛び込んだら流れすごいんだろうな。
想像したら足元がヒヤっとした。
93:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:01:36.91 ID:D33bbYIF0
「というか、知り合いだったんだね」
「何というか、お互いね」
「お互いというか何というか」
94:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:04:23.81 ID:D33bbYIF0
「ところで、二人はなんかしてたの?」
あまり見る組み合わせではなかったので(というか初めて見る組み合わせだ)、少し気になって、尋ねてみる。
95:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:05:14.84 ID:D33bbYIF0
家に着くと、そこだけは普通に片付いているダイニングで軽く昼食をとったあと、三人で部屋を片付けた。
流石にねえちゃんの部屋は自分でやってもらうので、リビングだけだったが、服やら下着やらよくわからないストラップなんかが散らばっていた。
「だってお土産ってもらっても使うことないし」
96:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:06:28.43 ID:D33bbYIF0
残っていた洗濯物をねえちゃんと二人で畳んで、タンスにしまうのをお願いしたところで、棚の前に落ちている写真立てに気づいた。
拾い上げてみると、今より少し幼いねえちゃんと、小学生くらいの女の子が笑顔で写っていた。二、三年前くらい?
背景には山が広がっている。田舎の風景。
97:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:11:03.36 ID:D33bbYIF0
翌朝、目が覚めた時、やけに長い夢を見ていたように感じた。が、内容は一切覚えていない。たまにあるよね、こういうこと。
少し起きるのが遅れたので、急ぎめに制服に着替える。
玄関を出た時、やけに軽いカバンに違和感を覚えた。
98:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:12:14.96 ID:D33bbYIF0
「今日そんなにいるもんある?」
「いや、部活の道具とかさ」
99:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:13:39.09 ID:D33bbYIF0
「じゃあね、皆さんもね、夏休みに怪我とか事故とかすることなくね、勉強もしっかりするように。
夏休みが明けた頃にね、またここに全員が揃うことを、楽しみしてますからね」
じゃあ、私からは以上です。
100:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:14:35.48 ID:D33bbYIF0
「夏休みですね」
生徒会長は生徒会長で、短いわけではないが、決して退屈な話をする人ではなかった。
「そういえば去年、高校生の花火の音がうるさい、って、近所の方から苦情が来たんですよ」
101:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:16:19.33 ID:D33bbYIF0
自販機の前で、ナナコを見かける。
今部長に言われたことを伝えようと思ったが、こちらに気づいてないのか、下を向いて早足で文系棟の中に入っていってしまった。
他に特に用があるわけでもないし、まあ後でもいいか。
102:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:17:36.22 ID:D33bbYIF0
夏休みに入ったその日の、学校の雰囲気。
透明感があるというか、すっきりしているというか。
みんなの目に輝きが見えた。
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