31:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 19:35:44.04 ID:zsoczlY00
練習に行くと、皆が気遣ってくれた。昨日の体調は悪くなかったが、今日は寝ていないせいでふらふらしてしまう。
奇しくも本調子ではないという話に信憑性が出てしまっていた。ルビィは朝から休め休めとうるさかった。
千歌は食べやすい大きさに剥かれた冷凍ミカンをくれたし、曜は練習メニューを減らそうと提案した。
梨子はスポーツドリンクと塩を多めに持ってきてくれていたし、花丸はユニットのカウントは自分がやろうかと申し出てくれた。
32:名無しNIPPER[sage]
2016/09/01(木) 19:37:38.54 ID:+4o6bb1Go
ダイヤ様…
33:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 19:37:51.09 ID:zsoczlY00
午後は9月の半ばに控えたライブのための練習だった。曲目は再び未熟DREAMER。
夏祭りの時は練習時間があまりなかったので、今度はより完璧に仕上げたうえで臨むつもりだった。
ダイヤ「…はあっ、はあっ…くっ…!」
34:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 19:39:22.13 ID:zsoczlY00
―――
果南「ほらダイヤ、保冷材。ちゃんと脇に挟むんだよ。」
35:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 19:43:31.93 ID:zsoczlY00
果南「あれ、ちょっと顔色戻ってきたね。もうしばらくしたら歩いて帰れるかな。」
ダイヤ「すみません、迷惑かけて…。」
鞠莉「そんなこと言わないでよ。ダイヤには普段お世話になってるんだから。」
36:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 19:47:06.88 ID:zsoczlY00
―――
果南「…寝ちゃった?」
37:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 19:49:18.16 ID:zsoczlY00
―――
誰かに揺られて目が覚めた。起きてすぐ感じたのは、雨の匂いだった。
38:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:02:05.48 ID:zsoczlY00
ダイヤ「あら、皆さんは帰りましたの?」
部室に戻ってみても、千歌たちの姿はなかった。荷物もないところを見るに、帰ったのだろう。
果南「ダイヤが気持ちよさそうに寝てたからね。みんな小声で挨拶だけして帰って行ったよ。できた後輩だよね。」
39:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:06:18.12 ID:zsoczlY00
―――
だんだんいつもの反応に戻りつつあるダイヤ。それを見て、油断したんだと思う。
それぞれの荷物を回収した私と果南は、ダイヤの豹変に、反応が一歩遅れた。
40:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:10:09.17 ID:zsoczlY00
ダイヤ「写真、写真…!」
ダイヤは降りしきる雨の中、屋上のコンクリートに膝をついて「写真」を探していた。
普通じゃない。それが屋上に辿りついて最初に抱いた感想だった。
41:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:11:26.66 ID:zsoczlY00
ダイヤ「わたくしたちのAqours……とっちゃわないでよぉ…っ!!」
鞠莉「ダイ、ヤ…。」
64Res/62.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。