過去ログ - 澪「シンクロナイズドドリーミング」
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51:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 17:19:53.98 ID:ROM1DOs8o
*
・・・そうして迎えた夜。私は久しぶりに夢の中で部室に立っていた。
52:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 17:21:03.44 ID:ROM1DOs8o
澪「あ、そうだ、唯が来たらややこしくなるから、あなたは唯じゃなくて『あなた』に戻っておいて欲しいんだけど」
黒唯「それもそうだね。えっと、どうしよう、ヘアピンでも外しとく?」
53:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 17:22:33.81 ID:ROM1DOs8o
澪「・・・それでも、そこにあなたはいない。私達はそれがどうしても嫌なんだ」
彼女「元々住む世界が違うのです。現実世界と夢の世界、どちらを優先するべきかすら判らない貴女達ではないでしょう?」
54:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 17:23:24.47 ID:ROM1DOs8o
しまったな、それは予想外だった。
となると・・・こちらから出向くしかなさそうだ。この部室の外に私達が出られるのかはわからないけれど、他に手はない。
この部室は彼女が作ったと言っていた。外に出るにも彼女の協力さえ得られればきっとまだ可能性はある。
55:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 17:28:10.49 ID:ROM1DOs8o
唯だけではない。私も彼女も呆けていた。
そんな中で女神様が若干うろたえながら言葉を続ける。
56:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 17:30:08.73 ID:ROM1DOs8o
澪「あの、転生というやり方しかないんですか?」
女神様「それが正しい輪廻のあり方ですから。一度人としての死を迎えたこの子は、新たに一から命を育むべきなのです」
57:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 17:31:42.71 ID:ROM1DOs8o
澪「代償とは何ですか? 私達で払えるものなら何でも差し出します」
女神様「現実世界での思い出、とでも言いましょうか。記憶に残る情報。頭にデータとして刻まれたモノ。それらを誰かからいただく事になります」
58:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 17:35:52.35 ID:ROM1DOs8o
女神様「それで本題ですが、代償として記憶データを差し出してもらうと、もちろんそこに空白が出来ますよね。そこにこの子の情報を入れるんです」
澪「それで・・・現実世界に存在できるようになる?」
59:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 17:37:45.04 ID:ROM1DOs8o
女神様「カミサマとして言わせて貰うなら、澪さんが言ったようにいろんな人の記憶を弄る必要があるような立場だと必要な情報量が跳ね上がるのでオススメしません」
澪「となると、やっぱり無縁な子にするべきなのか」
60:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 17:38:38.27 ID:ROM1DOs8o
澪「――私達の恋心と引き換えだ。私達とまた友達になって欲しい」
彼女「なッ!?」
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