過去ログ - 山城「その声……もしかして、時雨なの……?」
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1
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/10(木) 01:47:19.49 ID:W8lPTLYko
文学オマージュ作品
独自設定
短い
良ければ見てってください。
前作品(設定などはつながってません)
「私は今日も待っている」
ex14.vip2ch.com
川内「私の妹は鉄になりました」
ex14.vip2ch.com
扶桑「十三海里」
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SSWiki :
ss.vip2ch.com
2
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/10(木) 01:49:25.97 ID:W8lPTLYko
時雨は過去に佐世保の時雨とまで言われた幸運艦だった。
艦娘になってからも、その性格から皆の信頼を集め、遠征時の駆逐艦のまとめ役もまかされるようになっていた。
以下略
3
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/10(木) 01:55:26.84 ID:W8lPTLYko
しかし、まだ新興鎮守府のここでは即急に戦艦、空母などの大型艦の錬度を上げて戦力の安定を図らなければならず、駆逐艦を専門に育てる余裕が無いと、頭を下げられてしまった。駆逐艦を軽視している訳ではないその様子から、不満はあるものの時雨は引き下がるしかなかった。
この頃から時雨には目の隈が出来始めた。その可愛らしい顔は少しずつ夏冬の祭りの前の秋雲のように曇ってゆき、彼女の姉妹や遠征部隊が同じになることの多い軽巡たちからも心配されたが、新しく読み始めた本のシリーズが面白くて止められないだけだと嘘の言い訳をするのであった。
以下略
4
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/10(木) 01:56:05.90 ID:W8lPTLYko
また書きます
5
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/10(木) 11:12:04.38 ID:l52qZONMO
おつ
6
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/10(木) 11:19:05.29 ID:taVWxss10
山月記とは懐かしい
7
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/10(木) 16:52:05.43 ID:UtU0D+Kr0
夏冬の祭りの前の秋雲wwwwwwwwww
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/11(金) 01:05:18.92 ID:5g0R7wkZo
第一艦隊が敗北し、帰還するという知らせが舞い込み、港に全艦娘が集まり、第一艦隊を迎えた。
その様子は地獄だった。血だらけで、轟沈寸前の彼女たちを急いで入渠させねばと指示を出す提督。そして、その様子に恐怖し、動けない艦もいた。
以下略
9
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/11(金) 01:12:18.65 ID:5g0R7wkZo
「時雨? どうしたの? 時雨?」
「時雨、大丈夫?」
以下略
10
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/11(金) 01:15:25.55 ID:5g0R7wkZo
また書きます
11
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/11(金) 01:39:45.04 ID:tNVVlPbSo
おつおつ
12
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/11(金) 11:29:59.14 ID:hTScpRUSO
時雨が虎…いや狼にでもなるのか?
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/11(金) 21:33:09.37 ID:5g0R7wkZo
数か月後の夕刻、非番だった山城は町に買い物に出た帰り道に近道だからと、少し草木の生えた山道を歩いていた。
山道は雑木で薄暗く、気味が悪い。そして、歩きながら、町の人々が、最近山道に大きな野犬が住み着くようになったと噂をしていたのを今更思い出した。
以下略
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/11(金) 21:39:45.43 ID:5g0R7wkZo
気の張った山城は、その草むらの中から聞こえた可愛らしい声での、「危なかった……」というつぶやきを聞き逃さなかった。
その声を山城は、忘れるはずがなかった。
以下略
15
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/12(土) 01:01:17.55 ID:4hhhzdCxo
草むらの中からは、暫しばらく返事が無かった。しのび泣きかと思われる微かすかな声が時々聞こえるばかりである。暫くして聞こえた声はやはりよく聞きなれたあの声だった。
「うん。……山城、僕は……時雨だよ……」
以下略
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/12(土) 13:32:56.86 ID:4hhhzdCxo
「待ってよ、山城。僕は今、こんな姿なんだ。こんな姿、君に見られたくないよ」
「時雨のくせに、私に逆らうなんて反抗期かしら? もひとつ説教よ、旗艦に逆らったらどうなるか、教えてあげるわ!」
以下略
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/13(日) 16:22:25.44 ID:+91Sbap0o
そして、本当に少しの説教ののち、西村艦隊の皆や時雨の姉妹たちの息災、現在の攻略海域、現在の山城の錬度、それに対する時雨の祝辞。久しぶりに会った姉妹のように、二人は仲睦まじく話し合った。
そして、辺りが完全に暗くなり、木々の間より降り注ぐ月明かりが二人を照らし始めたころ、山城は時雨にそうなった心当たりを問う。
以下略
18
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/13(日) 16:26:56.82 ID:+91Sbap0o
時雨は最初悪い夢かと思って、信じられなかった。次に、これは夢に違いないと考えた。
しかし、夢の中で、これは夢だぞと知っているような夢を、自分はそれまでに見たことがあったから、どうしても夢でないと悟らねばならなかった時、時雨は茫然とした。
以下略
19
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/11/13(日) 16:27:38.15 ID:+91Sbap0o
また書きます
20
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/13(日) 16:38:10.48 ID:twBriF7Co
おつー
21
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/11/13(日) 18:28:13.02 ID:VPSMoht90
乙
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