過去ログ - 佐々木さんの告白
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2:Revolc
2016/11/18(金) 10:49:08.02 ID:DRXHI/Rk0
「今週の日曜、君の予定はあいているかい?」

「あぁ、あいてるがどうした?」

「いや、たまには君と会って他愛のない話がしたいと思ってね」
以下略



3:Revolc
2016/11/18(金) 10:50:50.62 ID:DRXHI/Rk0
電話を貰った翌日、俺はいつもの通り登校しいつもの通り放課後は部室に足を運ぶ。
長門は無言で読書、朝比奈さんがお茶を淹れ、古泉と俺はボードゲームにいそしむ。
そんな中、我らが団長様が唐突に口を開いた。

「キョン!今週は日曜に不思議探索に行くわよ!」
以下略



4:Revolc
2016/11/18(金) 10:51:43.24 ID:DRXHI/Rk0
帰宅すると見計らったかのようなタイミングで古泉から着信が入る。
要件の想像が簡単についてしまうため電話に出ることを躊躇してしまうが、そんな訳にもいかないので電話に出る。

「もしもし、古泉か。毎度毎度すまないな」

以下略



5:Revolc
2016/11/18(金) 10:53:32.01 ID:DRXHI/Rk0
「よぉ、佐々木。待ったか?」

約束の10分前に到着したものの、佐々木はそれを先んじていたようだ。

「いや、ちょうど今さっきついたとこだよ。
以下略



6:Revolc
2016/11/18(金) 10:55:07.44 ID:DRXHI/Rk0
「それにしても佐々木よ、話の腰を折るようで悪いが随分と急な誘いで俺はすこしびっくりしたぞ」

「くつくつ、たまには親友たる君とこうして他愛のない話をしたいと思うことだってあるさ。
それともなんだい?君は僕とのこうした時間は別段必要ないとでもいうのかい?
だとしたら僕はすこし傷付くよ、キョン」
以下略



7:Revolc
2016/11/18(金) 10:56:26.58 ID:DRXHI/Rk0
「そうだ、キョン。君は恋人とかは作らないのかい?
いや、僕は恋愛は精神病だと考えているのは今でも変わらないが、
君が思春期真っ盛りの普通の男子高校生であることはまた事実であるから、
そういったことに興味はないのかとふと思ってね」

以下略



8:Revolc
2016/11/18(金) 10:58:05.48 ID:DRXHI/Rk0
「まぁ、君が人の気持ちの機微に疎い、疎くないの話は一旦おいておくとして、
どうなんだい?君は恋人が欲しいと思ったりはしないのかい?」

なぜだか佐々木はこの話題を続けたいらしい。
正直にいえば興味がないわけではないが、そんなことをいってしまえば恋愛を精神病だと切って捨てる佐々木との友情に多少のしこりが生じる可能性を考慮し、俺は佐々木に
以下略



9:Revolc
2016/11/18(金) 10:59:44.36 ID:DRXHI/Rk0

そんなことを考えていると佐々木が口を開いた。

「キョン、君に恋人ができた姿を想像できるか否かでいえば答えは否さ。
恐らく君は君への好意に気づかないだろうし、気づかないからこそ自分から行動に移ろうとは思わないだろうしね」
以下略



10:Revolc
2016/11/18(金) 11:00:37.94 ID:DRXHI/Rk0
けど、彼は特別だった。
始めこそ普通の男子と接するのと変わらなかったけれど、
中学3年生のあの時間が、私を少しずつ変えていた。

他愛のない話が楽しかったし、彼と同じ塾に通って、彼の自転車の後ろに座って、
以下略



11:Revolc
2016/11/18(金) 11:01:05.63 ID:DRXHI/Rk0
「…々木、佐々木!」
彼の声が私を思考の渦から引っ張り上げる。

「おい、どうしたんだよ急に黙り込んで。
しかも手が震えているし、体調でも悪いのか?
以下略



12:Revolc
2016/11/18(金) 11:01:32.94 ID:DRXHI/Rk0
「私」!?!?!?
不味い、不味いなんて言葉じゃ言い表せないほど不味いぞ、これは。
佐々木の口調が女言葉に戻るなんて、よっぽどのことだ、非常に不味い。
何か気に障るようなことを言ってしまったどころか、完全に怒らせてしまったに違いない。

以下略



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