過去ログ - 千歌「会ってみたいのっ! 伝説のポケモンマスター、高坂穂乃果さんに!」
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名無しNIPPER
2017/01/12(木) 02:41:20.75 ID:uYqhyxH10
勝利の扉が見える、そして、開きかける。番人が斧を置き、身を譲る。横には親友の曜がいて、「勝てたね」なんて言って笑いあって、一緒にその扉の向こうへ……そんな、そんな光景が見えた――気がした。
詰みの一手を放たれたはずのにこだが、その瞳では静かな炎を燃やしていた。状況を分析、その結果、瞳に映るのは――アチャモがしびれによって動けなくなっている、光景。
以下略
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名無しNIPPER
2017/01/12(木) 02:43:16.54 ID:uYqhyxH10
にこが少し目を細めると、ふっとため息一つ。千歌は呆然失然、目と口をまん丸の形にしながら……アチャモが倒れ行くのを、見ていることしか出来なかった。
「アチャモ、戦闘不能! 勝者、ジムリーダー!」
以下略
61
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名無しNIPPER
2017/01/12(木) 02:44:46.28 ID:uYqhyxH10
奇しくもそれは、アチャモがプリンを破ったのと同じように、一連の動きとして記憶させていたものだった。最序盤にしびれごなで距離を取らせ、やどりぎのたねを吐き出しておき、それをようせいのかぜで相手に植え付ける。
にこ「最初からあなたのアチャモはじわじわと体力が削られていたって、わけ」
以下略
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名無しNIPPER
2017/01/12(木) 02:46:21.17 ID:uYqhyxH10
千歌「っ……」
出口へ向かって手を差し伸べるにこを、千歌は溢れそうな涙を溜めた目で見据える。
以下略
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名無しNIPPER
2017/01/12(木) 02:48:15.83 ID:uYqhyxH10
千歌の前に闘った挑戦者である渡辺曜。四天王梨子同様、にこの目にも特別に映っていた。状況判断能力、空間把握能力、指示の的確さ……いずれにしても優れていると、きっぱり言える。
曜と対峙した際のにこの手持ちは、先ほどと全く同じ。プリンはすぐに沈められ、エルフーンのやどりぎしびれごな戦法も、水を利用され、ほとんどが無意味に終わった。タイプ相性が何の意味を成さないまま、にこは敗れていた。
以下略
64
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名無しNIPPER
2017/01/12(木) 02:50:46.99 ID:uYqhyxH10
ツバサ「それはそうよ、流石に一緒だったら私が困っちゃうわ。また負けちゃうじゃない」
ツバサ「あの人が行方不明にならずに居てくれたら、何か変わっていたのかしら……」
にこ「……」
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65
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名無しNIPPER
2017/01/13(金) 02:14:31.26 ID:iHa0YDGOO
◇――――◇
ポケモンセンター 個室
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66
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名無しNIPPER
2017/01/13(金) 02:16:19.73 ID:iHa0YDGOO
ポケモンセンターに戻った千歌は相変わらず元気が無く、曜への素直な賛辞と共に、自分への強い劣等感を募らせていた。何をやっても曜よりは出来ない自分、周りと比べて特別劣っているわけではなくても、そんな存在がすぐ近くにいる。かっこよくて、強くて、そんな存在が自分のために、余計な時間を使ってくれている。千歌は、そう考えてしまう。
千歌は完敗、だったのだ。
以下略
67
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名無しNIPPER
2017/01/13(金) 02:18:35.63 ID:iHa0YDGOO
次の瞬間には、千歌は曜に抱きつき……嗚咽を漏らして、涙を流し始めた。何かが決壊してしまった。今までは乾いた笑いを出せば住んでいた心の安寧が、それだけでは済まなくなっていた。
曜は驚きながらも、少し安心している。高飛び込みの代表クラスの彼女は、悔しさの重要性を誰よりも分かっているつもりだった。千歌の親友として、ここまでの悔しさが溢れ出ているのは初めてのこと。つまり。
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68
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名無しNIPPER
2017/01/13(金) 02:20:59.24 ID:iHa0YDGOO
◇――――◇
森
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