過去ログ - 無尽合体キサラギ
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352:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 20:34:24.91 ID:+kV6KPaeo
アミたちは時折ミキが放つ闘志を頼もしく感じ、同時に少し怖くも感じる時もあった。
しかしこの時ばかりは、ミキの言葉は二人の心に火を灯すことに成功した。

アミ「……そうだよね。私たちにだって、守りたいものはあるんだ」

以下略



353:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 20:38:00.18 ID:+kV6KPaeo
それからどれほどの時間が経ったろうか。
窓から差し込む暖かな陽の光と気持ちよさそうなミキの寝息に誘われるように、
アミとマミもまた、椅子に腰掛けたままうつらうつらと船を漕ぎ始めている。

――けたたましい警報が食堂の空気を一変させたのはちょうどその頃だった。
以下略



354:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 20:41:20.97 ID:+kV6KPaeo



地表の大半が水に覆われた星、地球。
アニマを緑の惑星と称するならば、青の惑星となるであろうその星だが、
以下略



355:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 20:44:32.60 ID:+kV6KPaeo
ちょうど地球の大気圏へと突入しようという頃、
それまで一定の距離を置いて追跡してきていた巨大な宇宙船が突然攻撃してきた。
その場で機体がバラバラにされるような
強力な攻撃ではなかったが、恐らくそれも敵の計算の内。
広大な宇宙空間や地球上空で機体を爆散させれば、
以下略



356:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 20:49:09.77 ID:+kV6KPaeo
それはアニマを襲った怪ロボット、
ユキドリルが、円盤から地表に降り立った振動であった。
ドリルが起こす地震にも等しい揺れに比べれば些細なものであったが、
今のヒビキにはそれすらも耐えることができない。

以下略



357:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 20:51:21.46 ID:+kV6KPaeo
ヒビキ「それはお前の意志じゃないだろ!?
   なんでタカネは、ハルシュタインとかいうやつに従ってるんだよ!」

タカネ「……命乞い、ではなさそうですね。では時間稼ぎでしょうか。
   “希煌石”とやらがあるこの星に、助けを期待しているのですか?」
以下略



358:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 20:56:09.43 ID:+kV6KPaeo
アミ「怪ロボット確認! 一般人が襲われてる!」

マミ「どうしよう、ミキミキ! 先にあの子を逃がしてあげた方がいいかな!?」

飛翔するキサラギのステアに掴まり、アミたちはミキに判断を仰いだ。
以下略



359:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 20:58:49.54 ID:+kV6KPaeo
ミキは鎖を引いてリッチェーンのハンマーを回収し、
直後、膝を曲げて着地した姿勢そのままに、上半身を大きく捻る。
そして遠心力に任せて巨大なハンマーを振りかざし、
怪ロボット、ユキドリルへ向けて真横に振り抜いた。
ユキドリルはまたも両腕のドリルでハンマーを受け止めてみせたが、
以下略



360:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 21:00:52.55 ID:+kV6KPaeo
ミキ『……ダメなの。あいつは、二人で戦わないとダメ……!』

それは天才であるがゆえの勘であろうか。
理屈を超えた野生の獣のような直感が、ミキに告げていた。
この敵は桁外れに強い、と。
以下略



361:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 21:03:48.50 ID:+kV6KPaeo
ようやく、とは言っても決して遅すぎたわけではない。
寧ろ言葉にしていないミキの意図をこの段階で読み取っただけでも、
コンビネーションとしては十分だと言える。
しかしそれでも、遅かった。

以下略



362:名無しNIPPER[saga]
2017/02/07(火) 21:06:42.46 ID:+kV6KPaeo
リッチェーンの回し蹴りはユキドリルの機体を、
防御のために上げられた腕ごと吹き飛ばすはずであった。
しかし……

アミ「え……!?」
以下略



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