過去ログ - 無尽合体キサラギ
1- 20
6:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:06:11.05 ID:jvzcG60Ao
マミ「やきそばパンはみんなが愛する昼休みの至宝!」

アミ「その聖なる争奪戦を暴力で汚す、お前の血は何色だぁーーーーっ!」

次の瞬間、聞く耳持たないとばかりに番長は怒号を上げて突進する。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:07:18.08 ID:jvzcG60Ao



アズサ「――で、最終的には不人気ナンバーワンのミント納豆パンを、
    窒息寸前まで番長くんの口の中に押し込んだ、と」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:07:47.99 ID:jvzcG60Ao
アズサ「あなたたちはまったく、いつも他人事みたいに……」

お説教されているという自覚がまるでない二人を前に、
三浦アズサは教師ではなく気苦労の大きい母親のように、トホホと涙目になった。

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:09:16.71 ID:jvzcG60Ao
アズサ「他の生徒に迷惑をかける番長くんを注意するのは立派だと思うわ。
    でもそのやり方が過激すぎると言ってるの」

マミ「殴られたり蹴っ飛ばされたりした子もいるんだよ!」

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:10:08.48 ID:jvzcG60Ao
アズサ「まぁ……今日はもういいわ。時間も遅いし、帰りなさい」

はーい、と明るく返事してアミとマミは元気に椅子から立ち上がる。
そのときペロッと舌を出したのは、いつもお世話をかけてごめんなさい、という
二人なりの合図だということをアズサはわかっている。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:10:50.02 ID:jvzcG60Ao
引き出しから取り出された真っ白い封筒を、アズサはマミに手渡した。
はさみも使うことなく、マミが器用に封を切るのをアミが見守る。
中にあった便箋を広げ、文面に目を走らせる二人を、
アズサもなぜか少し緊張して見守った。
しかしすぐに二人の顔がパッと明るく綻ぶ。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:16:57.12 ID:jvzcG60Ao



夕暮れの山道。
山頂へと向かうバスの中で、アミとマミは隣同士の席に座り、
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:18:34.35 ID:jvzcG60Ao
何度目かのカーブを曲がった頃、窓の外に黒く巨大な球体が見えてきた。
月の裏側より飛来して以来ただ黙して鎮座するばかりの、謎の巨大物体。
黒き月の涙と呼ばれるようになったそれは、
アミとマミが暮らすこの町にも落着していた。

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:22:11.82 ID:jvzcG60Ao
長きに渡り周囲の風景を反射するのみであった球体の表面に、
今、光を放つ縦一文字の亀裂が生まれた。
初めは鋭利な切り口を思わせた裂け目であったが、
それは見る見るうちに広がり、ぽってりとした楕円状になった。
まるで球体が口を開いたかのように。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:24:07.34 ID:jvzcG60Ao
アミの指した先を見たマミはその途端、アミと同様に両手で耳をふさぐことを忘れた。
光を放つ球体の口腔に、人型を形成する影が現れたのだ。
それは、あまりにも巨大。
響き続ける轟音をまとい、まさしく巨人は、球体の中からのそりと進み出てきた。

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:25:56.09 ID:jvzcG60Ao



   「ンフフフフ。始まりましたわ、ハルシュタイン閣下」

以下略



639Res/544.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice