過去ログ - 未来人「少し先の未来で、待ってるから」
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15: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:18:38.84 ID:Nr4cjnOQ0
 放課後、最後まで教室に残っていたのは、未来人と私だった。

 私は少し迷ってから、教卓に座る未来人に質問を投げた。

「ねぇ、ウワサの化け物って」
以下略



16: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:19:38.00 ID:Nr4cjnOQ0
 その日の夕方、家で昨日の晩ご飯の手羽先をおやつ代わりに食べていると、山田から電話がかかってきた。4時過ぎだった。

「木の公園に来れる?」

 お母さんに、木の公園で遊んできてもいいか、と聞くと、にやにやと頷いたので、私は手羽先の骨をゴミ箱に捨ててから、車で近くまで送ってもらった。
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17: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:27:55.36 ID:Nr4cjnOQ0
 山田が立てた作戦はこうだ。

 まずはクジで2人組に別れて、おじさん、もとい化け物を探す。小学校のあたりでしか見つかっていないので、校区内から出てはいけない。

 もし化け物と出会って、様子がおかしくなってしまったら、お互いの頬をビンタして、意識を保つ。
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18: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:30:32.56 ID:Nr4cjnOQ0
 といっても、私は早く歩けないので、山田に手伝ってもらいながら、家の近所を散歩するだけの形になった。

「おじさんって、どんな見た目だった?」

 山田はあのぼんやりとした映像しか見てなかったので、詳しい見た目は知らなかったそうだ。
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19: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:33:44.15 ID:Nr4cjnOQ0

 私はなんとなく、山田に、

「なんか、変な匂いしない?」

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20: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:34:55.41 ID:Nr4cjnOQ0
 恐る恐る足元を見る。
 排水路。今日はフタが閉まっていた。でも何日か前、ここには。

 骨が捨てられていた。

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21: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:36:27.94 ID:Nr4cjnOQ0
 次の日、未来人に尋ねた。

「なんで、うちのクラスの人ばっかりが、あの化け物に出会うの?」

 未来人は、跳び箱の上に体育座りをして、木でできた格子小窓から空を見上げながら答えた。
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22: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:37:21.88 ID:Nr4cjnOQ0
 ちょうど呟いたのと同時に、体育倉庫のシャッターが開けられた。

「誰かいんの?」

 岡西だった。後ろに山田や中村もいる。
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23: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:38:40.21 ID:Nr4cjnOQ0
「私たちも協力したい!」

 私が未来人と話していたことを伝えると、山田が目を輝かせて跳び箱の上に立った。

 隣の跳び箱では未来人が体育座りをしている。
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24: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:39:34.17 ID:Nr4cjnOQ0

 そこで初めて、私は会話に口を挟んだ。

「でも、マジックはタネがあるからできるんでしょ?」

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25: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:40:38.90 ID:Nr4cjnOQ0
「ところで、その化け物はどうやったら見つかるんだろう?」

 山田は、またしても腕を組んで悩んでいた。

「それについては」
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