過去ログ - 未来人「少し先の未来で、待ってるから」
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20: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:34:55.41 ID:Nr4cjnOQ0
 恐る恐る足元を見る。
 排水路。今日はフタが閉まっていた。でも何日か前、ここには。

 骨が捨てられていた。

以下略



21: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:36:27.94 ID:Nr4cjnOQ0
 次の日、未来人に尋ねた。

「なんで、うちのクラスの人ばっかりが、あの化け物に出会うの?」

 未来人は、跳び箱の上に体育座りをして、木でできた格子小窓から空を見上げながら答えた。
以下略



22: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:37:21.88 ID:Nr4cjnOQ0
 ちょうど呟いたのと同時に、体育倉庫のシャッターが開けられた。

「誰かいんの?」

 岡西だった。後ろに山田や中村もいる。
以下略



23: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:38:40.21 ID:Nr4cjnOQ0
「私たちも協力したい!」

 私が未来人と話していたことを伝えると、山田が目を輝かせて跳び箱の上に立った。

 隣の跳び箱では未来人が体育座りをしている。
以下略



24: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:39:34.17 ID:Nr4cjnOQ0

 そこで初めて、私は会話に口を挟んだ。

「でも、マジックはタネがあるからできるんでしょ?」

以下略



25: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:40:38.90 ID:Nr4cjnOQ0
「ところで、その化け物はどうやったら見つかるんだろう?」

 山田は、またしても腕を組んで悩んでいた。

「それについては」
以下略



26: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:41:15.89 ID:Nr4cjnOQ0
「なら、作戦は、わたしが囮になって、化け物を引きつけて、体育倉庫に閉じ込めて、ザヒョウする、って流れね?」

 未来人は頷いた。
 こんな場所でも、長い髪が綺麗だ。

以下略



27: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:43:25.33 ID:Nr4cjnOQ0
 視線が未来人に集まる。

 彼女は跳び箱の上で再び体育座りをして、独り言のように言った。

「作戦は人に見られたらいけないから、夜になる。だから、どこの門も閉まることになる」
以下略



28: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:44:42.21 ID:Nr4cjnOQ0

 その夜、私はこっそりと家を抜け出した。

 ……といっても、右脚と左手がうまく使えないので、物音はガタンガタンと鳴っていた。

以下略



29: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:45:22.89 ID:Nr4cjnOQ0
 午前2時。

「丑三つ時だ」

 中村が少し震えた声で呟いた。
以下略



30: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/03(金) 20:47:44.36 ID:Nr4cjnOQ0
つづく

誤字脱字があったらごめんなさい。
明日また続き書きにきます。


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