24: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/03/07(火) 23:22:18.43 ID:ArEOG84Z0
井原を狙う男子は多い。
クラスの情報通は言う。
情報通――担任の話だ。
本人は全く気付いていない。
あの唐変木にはもったいない相手だと思う。
25: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/03/07(火) 23:36:27.04 ID:ArEOG84Z0
「無理」
早口で言った。
「ですよね。どうしたらしてくれる?」
26: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/03/07(火) 23:48:26.72 ID:ArEOG84Z0
先生に料理のレシピ本をもらい、しおりの挟んでいる料理を作って欲しいと頼まれた。
お金は後払いで、ヨシツキに貰えとのこと。
また、ヨシツキには話を通しているのか。
少し、曇っていて雨が降りそうだ。
マンションの裏階段を上がり、母親にバレないように彼の部屋へ向かう。
27: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/03/07(火) 23:59:45.43 ID:ArEOG84Z0
数分後、彼がキッチンの側でウロウロと私の周りを俳諧する姿が見られた。
「ヨシツキ、気が散るからじっとして」
「は、はい!」
28: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/03/08(水) 00:12:58.28 ID:o/YJ8tUI0
あー、でも家に帰らない理由を先生が取り繕ってくれてるんだっけ。
面倒だな。
「あの、僕、買ってくるよ」
29: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/03/08(水) 00:13:33.08 ID:o/YJ8tUI0
>>28
鍋の火は止まっていました
30: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/03/08(水) 00:21:17.79 ID:o/YJ8tUI0
帰る頃にはびしょ濡れになっているのだろう。
となると、必然お風呂に入らなければならない。
すると、私も一緒に入れるかもしれない。
いやいや、それはない。
ないわー。
31: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/03/08(水) 00:25:10.31 ID:o/YJ8tUI0
畳み終わって、二品目が完成したくらいに、彼は案の定濡れネズミとなって帰って来た。
可愛い。
「うひゃああっ……ミラアァ」
32: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/03/08(水) 00:35:36.03 ID:o/YJ8tUI0
「はっ、はい、おしまい」
「ぷはっ」
ヨシツキの頭にぐるぐるとタオルを巻きつける。
33: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/03/08(水) 01:02:43.04 ID:o/YJ8tUI0
「しないの……?」
床に向かって、か細く彼は聞いた。
「少なくとも、私は君が言った言葉に同意はしない」
34: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/03/08(水) 01:03:09.31 ID:o/YJ8tUI0
今日はここまで
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