502:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:29:51.46 ID:ha7ZcpN9o
ことりの内心に苦悩がよぎる。
ボールの中、待機しているヌメルゴンを意識するたび心に燻る思い、自分が“堕ちてしまった”のだという暗澹。
向き合う四天王、希は明確に正義の側の人間で、この状況下でさえことりの身を案じてくれている。
503:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:30:37.46 ID:ha7ZcpN9o
希「見えた!!」
ことり「え…?」
希「バッチリ決まったよ、ウチの透視能力。うひひ…なかなか形の良いお椀型やなぁ?」
504:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:31:41.63 ID:ha7ZcpN9o
ことり「………。女の子同士でもそれは駄目だよ。エチケットがなってませんね、希ちゃん」
すうっと、ことりの瞳から温度が引いた。
505:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:32:10.27 ID:ha7ZcpN9o
夜刻は進み、玲瓏たる山月はその角度を西へと深めている。
舞う暴竜は大口を開き、吸気から吐き出すは灼熱の奔流。赤柱が聳える!
ことり「ボーマンダ、“かえんほうしゃ”」
506:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:32:37.40 ID:ha7ZcpN9o
ことり(爪でルナトーンを倒して、翼か尾で希ちゃんを引っ掛ける。肩の辺りなら頭はぶつけないから大怪我はしない……ごめんなさい!)
希「……なーんて、勝った気になるんは気が早いよ?」
ことり「きゃあっ!?」
507:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:33:31.67 ID:ha7ZcpN9o
ことり「お願いね」
風に舞う羽毛、現れたのはチルタリス。
白翼を大きく広げ、白の鳥竜は綿のような翼でことりの全身を包み込んだ。そして木へと衝突!
508:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:34:22.17 ID:ha7ZcpN9o
(・8・)「避けないでね、希ちゃん。ちょっとチクっとするだけですよぉ〜♪」
希「……いい感じにキマってきたやん?」
509:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:34:56.17 ID:ha7ZcpN9o
両手に注射器とは非合理的な。
そんな風に最初こそ思ったが、いざ立ち会ってみて、希は怖気に冷や汗を滲ませている。
希(ことりちゃんが今持ってる注射器はあくまで“脅し”。振り回してはいるけど、本気でウチに刺そうって動きやない。
510:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:35:31.07 ID:ha7ZcpN9o
仮面は剥いだ。が、隙を作ったリスクもまた大きかった。
ことりは素顔に表情を歪めつつ、希の手首を握っている。そして身を捻り、手首をくるりと回す勢いで返し投げる!
希「ぐっは!?」
511:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:36:04.18 ID:ha7ZcpN9o
対し、投げ飛ばされた側のことり。
…心臓がバクバクと荒鳴っている。
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