過去ログ - 中野有香の後輩の話。
1- 20
2:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 22:26:33.36 ID:M/h/fDsR0

小学二年生の時、道場に一人の女の子が入門した。

女の子の名前は、中野有香。

以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 22:27:08.22 ID:M/h/fDsR0

それでも、俺は型だけは優秀だったから、型の稽古の間はヒーローだった。

みんなの前で手本として、型を披露する。

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 22:28:27.33 ID:M/h/fDsR0

いつも型の稽古に入る前は、全体の手本として俺がみんなの前で披露するのが常だった。

道場長が俺の名前を呼ぶ。

以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 22:29:40.28 ID:M/h/fDsR0

それから、みんなの手本は俺と中野さんの二人で行うようになった。

だから、ってことはないと思うけど、俺は少しだけ中野さんと話すようになった。

以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 22:30:32.80 ID:M/h/fDsR0

努力を積み上げて、猛スピードで俺の隣にまでやってきた彼女は、このままではそう遠くないうちに俺を追い抜くだろう。

ああ、うん。

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 22:31:05.16 ID:M/h/fDsR0

俺が練習させられることになったのは、相手の突きや蹴りを捌いて、直後の隙にこちらの攻撃を放り込む、所謂カウンターと呼ばれるものだった。

しかし、普段見ている突きや蹴りの何倍も速い大人たちのそれを捌け、というのも無理な話で、最初のうちは何もできないままに負ける毎日だった。

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 22:31:45.76 ID:M/h/fDsR0

練習を続けるうちに、少しずつ攻撃を捌けるようになってきた。

一回、二回、繰り出される突きや蹴りを払い落とす、打ち落とす。

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 22:32:48.05 ID:M/h/fDsR0

寸止めと言えども、当たるときは当たる。

というか、ぶっちゃけ普通に当たる。

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 22:34:26.33 ID:M/h/fDsR0

けれど、現実は無情だった。

勝ち逃げなぞ許すものか。

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 22:36:16.94 ID:M/h/fDsR0

中学に上がっても、結局はやることは変わらなかった。

朝から走り込みをして、朝練をして、学校へ行く。

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2017/04/23(日) 22:36:46.98 ID:M/h/fDsR0

そんな俺も、もうすぐ三年。

春から夏にかけての都道府県選抜。

以下略



19Res/14.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice