1: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/03(火) 23:01:09.37 ID:kYdsuesF0
18禁かつ若干フェティッシュな内容になっておりますのでご注意ください。
尚、『佐久間まゆ「過ちと厳罰と恩赦」』のその後のお話です。
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2: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/03(火) 23:02:11.08 ID:kYdsuesF0
「ねぇなんで!? これまでみんなで一緒にやってきたじゃん! それなのになんでいきなり辞めるとか言い出すの!?」
一目で快活とわかる少女が怒りをあらわに別の少女を問い詰めた。
「フン。そういう暑苦しいのが嫌だって言ってるんでしょうが…」
3: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/03(火) 23:02:42.49 ID:kYdsuesF0
快活な少女が猫被り少女に掴みかかり、押し合いへし合いし始めてしまった。ざあ、と吹いた風が運んできた生温く不快な臭気をまとった空気もこの二人にとっては意に介することではないようだ。それにしても緑の多い公園の平和の穏やかな雰囲気が台無しである。揉み合う二人の少女がどちらもそうそうお目にかかることのできないレベルの美少女であるのが唯一の救いだろう。
「待って下さい!!!」
また別の少女がそれを制止した。おそらく周囲で遊ぶ子供やその保護者たちの視線に耐えられなくなったのだ。その少女の後ろにはこの険悪な雰囲気に今にも泣き出しそうになっている少女とそもそも状況をまったく理解していない風な無邪気な表情を浮かべている少女がいた。
4: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/03(火) 23:03:11.04 ID:kYdsuesF0
「今日はもう冷静な話し合いは無理だと思います。なので!明日!明日もう一度冷静になって話し合いましょう!」
「チッ…あぁもう! 離しなさいよ!!」
「あ! ねぇ!? ちょっと待ってよ!?」
5: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/03(火) 23:03:57.50 ID:kYdsuesF0
「カァァ―――――ットォ!!!!」
6: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/03(火) 23:04:34.37 ID:kYdsuesF0
監督の叫びのような発声で場の空気が一転する。殺伐とした空気は慌ただしく動き始めた映画スタッフによってかき消された。
先ほどまでまゆと取っ組み合いの演技をしていた本田未央はメイクスタッフに髪型を直してもらっている。公園の外まで出ていたまゆが小走りに戻ってきた。
まゆ「未央ちゃん、大丈夫でしたか!?」
7: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/03(火) 23:05:19.25 ID:kYdsuesF0
初夏といっても差し支えのない時期。
ここ最近のまゆのスケジュールの大半は映画撮影に費やされていた。ありがちな努力と友情の青春映画であるが、主役の一人であるまゆの役は非常に美味しい。悪態あり罵倒あり根性ありデレあり、これまでファンが見たことのなかった多くのまゆの表情を観てもらえるだろう。
P「まゆ、お疲れ様」
8: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/03(火) 23:06:11.58 ID:kYdsuesF0
俺たちの会話が聞こえる距離に他の人間がいないことを確認して今夜のことを聞いてきた。
P「あぁ、予定通りにいけそう。これから俺は事務所に戻るけど18時には退社できそうだ」
まゆ「うふふ……やったぁ…」ボソッ
9: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/03(火) 23:06:42.41 ID:kYdsuesF0
P「そうか、なら良いんだ。すまん、変なこと言った。忘れてくれ」
まゆの反応を見る限りでは全く発想の外のようなので、そもそも言う必要はなかったということか。失策だ。ここまで言っておいてなんだが、忘れてくれで納得してくれると良いが…。
まゆ「えぇ!? なんですかぁ? 気になりますよぉ」
10: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/03(火) 23:07:17.45 ID:kYdsuesF0
P「だから、少なくともアイドルとしては栗の花の臭いに『クサイ』以上の感想は持っちゃいけないし反応もしちゃいけない」
まゆ「あ、あぁ…なるほどです…」
P「このスタッフの中にも何人か栗の花の臭いに気付いてニヤついているのがいたけど、万が一そういうヤツらからこの臭いについて話を振られても変に反応しちゃいけないよ? あと、そんなセクハラをしてくる奴がいたら俺に報告してくれ。絶対に許さない」
11: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/03(火) 23:07:53.83 ID:kYdsuesF0
P「う…そうなのか…。ごめんな…まゆ…ごめん…これからは変にかからないように気を付けるから…」
痛恨の事実を知る。自分の臭いは分かりにくいと言うが、俺のがそんなに臭うものだったとは…。
まゆ「や! 違いますよぉ! Pさんのは全然嫌じゃないです! むしろとってもドキドキする臭いで素敵ですよ?」
12: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/03(火) 23:08:20.11 ID:kYdsuesF0
P「……」
まゆ「Pさん? どうかされましたかぁ?」
P「ん? いや何でもないよ。」
13: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/04(水) 00:23:07.66 ID:eusWr1AD0
「「ごちそうさまでした」」
まゆが用意してくれた晩御飯を食べ終え二人して手を合わせた。
綺麗に平らげられた食器をシンクに運び蛇口を捻る。
14: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/04(水) 00:23:40.75 ID:eusWr1AD0
二人並んで食器を綺麗にしていく。
スポンジで汚れを取り水ですすいでまゆへ渡し水気を拭き取る。
お互い無言で手元の作業音がするだけだが不思議と心地が良かった。
すすいだ食器をまゆへ向けると何も言わずともまゆが受け取り拭きはじめる。
無意識だと思うが、まゆが食器を受け取るときに俺に向けてくれる微笑だけで今日一日の疲れが解けていくようだ。
15: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/04(水) 00:24:31.69 ID:eusWr1AD0
P「善処しますので、この食器を受け取ってもらえないでしょうかまゆさん」
まゆ「ふーんだ」ウケトリフキフキ
そっぽを向きながらもちゃんと食器を受け取り拭いていくまゆ。
16: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/04(水) 00:25:08.54 ID:eusWr1AD0
まゆ「P〜さんっ♥」ダキッ
唐突にまゆが甘い声で俺の名前を呼び抱きついてきた。
まゆ「P〜さ〜ん。Pさ〜ん♪うふふ♪」グリグリ
17: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/04(水) 00:25:49.60 ID:eusWr1AD0
P「……まゆ?」
まゆ「はぁい♪ なんですか?」
P「好きだ」
18: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/04(水) 00:26:42.75 ID:eusWr1AD0
抱き合ったままチークダンスのようにゆらゆら揺れながらソファまで移動する。
まず俺がソファに座り、まゆは脚を開かせ俺の膝に座らせた。
このまま腰と腰が触れ合うくらいまで近づけば、やや変則的ではあるが対面座位になる。
俺もまゆもこの座り方が気に入っている。
19: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/04(水) 00:27:38.11 ID:eusWr1AD0
優位性というのはこれだ。
この姿勢では俺からはまゆの首より上にキスすることはできない。
まゆが上体をこちらに傾けて顔を近づけてくれないと届かないのだ。
いつキスするのかはまゆ次第というわけである。
20: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/04(水) 00:28:14.44 ID:eusWr1AD0
P「……」ジー
こんな風に首をちょっと曲げて裾を覗き込んでやればその中身が…
まゆ「Pさぁん?」
21: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2016/05/04(水) 00:29:11.52 ID:eusWr1AD0
左のこめかみにまゆの唇の柔らかさを感じる。
そのまま唇を当てながら顔の中心へ向けてずらしていき、左まぶたの上で二度三度とキスされる。
まゆ「はぁぁん…♪ Pさぁん…もっとお顔にキスしても良いですかぁ? それとももうお口に欲しいですかぁ?」
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