アルビノの女「……いくらですか」黒髪の娼婦「お気に召すまま」
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64: ◆aUbK72/AnA[sage]
2016/07/02(土) 19:57:42.29 ID:kdhH8zi40
『――――パブリック・アドバタイザーが、正午をお知らせします』
『本日の新都市東京は快晴です。ただし午後からは全域で雨となり、特に北東部では――――』


掠れた青で塗られたような空から、灰色の陽光が降り注ぐ。乾いた空気が人混みに湿る、四ツ谷の大通り。
以下略 AAS



65: ◆aUbK72/AnA[sage]
2016/07/02(土) 20:13:22.60 ID:kdhH8zi40
ドアを開けた先には、地下へと伸びる打放しの階段があった。入り口からは底知れないように見える闇だったが、降りてしまえばたかだか十数段であった。
次に女の眼前に現れたのは鋼鉄製の片開き扉である。核シェルターもかくやという冷たさを放つそのドアノブに、彼女はゆっくりと手をかけて、開いた。

女「……ダフネ。仕事ですよ」

以下略 AAS



66: ◆aUbK72/AnA[sage]
2016/07/02(土) 20:26:50.90 ID:kdhH8zi40
女「貴女の物分りがいいところだけは、今でも好きですよ。――まずは、これです」

少女「どーれどれ……ほお、こいつは。ヴェンダー社謹製のメモリデバイスじゃないか!」
少女「しかも上級役員専用の社員用支給品、とびっきりのレアモノだ……ねえ、幾らで売ってくれる?」

以下略 AAS



67: ◆aUbK72/AnA[sage]
2016/07/02(土) 20:33:35.99 ID:kdhH8zi40
『ーーーーーーーーーーが、午後2時をーーーーーーーーーーーー』

女「……Lサイズって、結構大きいんですね。ごちそうさまでした」

女「それで?」
以下略 AAS



68: ◆aUbK72/AnA[sage]
2016/07/02(土) 20:46:25.29 ID:kdhH8zi40
少女「…………じゃあ、進展があったらまた後日連絡するから」
少女「あ、でも、今日はもう暫く寛いでいってもいいよ!」

女「こんな埃臭くて黴臭い部屋でどう寛げと? 清潔でないのも私が貴女をフッた理由です 」

以下略 AAS



69: ◆aUbK72/AnA[sage]
2016/07/02(土) 20:54:00.64 ID:kdhH8zi40
女「――――――ある人物に関する情報を、探って欲しいんですよ」

少女「誰、それ」


以下略 AAS



70: ◆aUbK72/AnA[sage]
2016/07/02(土) 20:59:47.01 ID:kdhH8zi40
少女「で? 苗字は?」

女「分かりません」

少女「はぁ? ロゼッタなんて名前、確かにそれなりに珍しいけどさ」
以下略 AAS



71: ◆aUbK72/AnA[sage]
2016/07/02(土) 21:02:55.79 ID:kdhH8zi40
少女「で、報酬は?」

女「とりあえず、現金の後払い」

少女「了解。サルベージならお手の物さ、この場で済ませてみせるよ」
以下略 AAS



72: ◆aUbK72/AnA[sage]
2016/07/02(土) 21:03:34.19 ID:kdhH8zi40
女「そんなもの漁って、何になるんですか?」少女「おやおや。そんなセリフは、トーキョーの住人だから言えることだよ」

少女「往時の拘束力こそ大きく衰退したとは言え、今なお国家権力は健在」
少女「特に企業にとって産業的価値が薄い田舎なんかは、今でもきちんと国が治めてる」

以下略 AAS



73: ◆aUbK72/AnA[sage]
2016/07/02(土) 21:04:02.45 ID:kdhH8zi40
女「ページハック、ですか?」

少女「足が付きそうで怖いねえ。一応国の組織だし、そこまでヌルいセキュリティとも思えない」
少女「それよりも、適当な産業省職員のアカウントでも踏み台にした方が良さそう」

以下略 AAS



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