埋もれる日々 (オリジナル百合)
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22: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/06(日) 21:13:06.78 ID:IwWYtL7GO
都築さんは座り直して、自分の鞄に手を伸ばした。
「あの、黙っていてくれる代わりに、今日は、こんなものしかないですけど……また、改めてお礼しますので」
ベージュの長財布から、チケットのようなものを取り出した。
23: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/06(日) 21:25:44.43 ID:IwWYtL7GO
「酔ってるの?」
「いいえ」
「こんなおばさんからかわないでよ」
24: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/06(日) 21:40:44.45 ID:IwWYtL7GO
また、タクシーで帰るしかないかな。
グラスの最後の一敵を飲み干して、小さく溜息を吐いた。
「泊まっていきますか?」
25: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/06(日) 22:02:35.87 ID:IwWYtL7GO
聞きなれない事を言われて、私はたじろいだ。
「え、あ、そうなの?」
「スタッフもお客さんも全員女性ですから、すごく気軽に働けますよ」
26: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/06(日) 22:22:10.56 ID:IwWYtL7GO
軽蔑はしないけど、警戒してしまう。
「紺野さん、女性の方に気に入られやすいと思いますよ」
「あ、ありがとう。それは、嬉しいけど複雑だよ」
27: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/06(日) 22:39:22.69 ID:IwWYtL7GO
その日は、やはりタクシーで帰ることにした。
身の危険を感じたのもある。
彼女に主導権を握られてしまっていて、あのままだとまた何かはいはいと受け入れてしまいそうだった。
どこか逆らい難い。
彼女はそんな人間だった。
28: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/06(日) 23:03:47.54 ID:IwWYtL7GO
このままじゃまずい。
威厳。
先輩の威厳。
咳ばらいを一つ。
背筋を正して、仕事に打ち込んだ。
29: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/06(日) 23:30:35.61 ID:IwWYtL7GO
ただでさえ仕事量がブラックなのに、こんな部長を放っておくような会社では人が辞めてしまうのもしょうがない。
でも、会社に波風立てる勇気もなくて。
そう簡単に仕事を辞める度胸もない。
会社や上司への感謝の気持ちを忘れずに。
そんな啓蒙が廊下に貼ってある。
30: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/06(日) 23:55:50.82 ID:IwWYtL7GO
「分からない事は、すぐ聞いてね」
と声をかけた。
都築さんは、短く返事をしてまた作業を再開する。
勘の良さそうな彼女の事だ。
31: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/11/06(日) 23:57:24.97 ID:IwWYtL7GO
今日はここまで
32:名無しNIPPER[sage]
2016/11/07(月) 00:29:13.01 ID:HEZoKudZo
乙
社会人百合いい…
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