【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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223
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天音
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2017/05/25(木) 18:44:05.98 ID:vhS4jR9Y0
彼女は暫くの間、手の中で一貴の心臓が脈動するのを感じていた。
少年は振り上げていた日本刀を、ブルブルと震える手で振り下ろそうとして……。
そしてとめた。
「なぎさちゃん……」
以下略
AAS
224
:
天音
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2017/05/25(木) 18:44:36.29 ID:vhS4jR9Y0
◇
荒く息をつきながら、汀はその場に膝をついた。
手の中の一貴の心臓がぐんにゃりと形を変え、青いビー玉を形成する。
汀はそれを胸に抱き、陽炎のように揺らいで、一貴の体が消えていくのを見ていた。
以下略
AAS
225
:
天音
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2017/05/25(木) 18:45:10.73 ID:vhS4jR9Y0
「飲むかね? 勝利の美酒といこうじゃないか。ああ……君達は未成年だったな。アルコールはまだ止めておいた方がいいだろう」
「アルバート……ゴダック……!」
ソフィーが呆然と呟く。
以下略
AAS
226
:
天音
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2017/05/25(木) 18:45:46.59 ID:vhS4jR9Y0
「ふむ……」
アルバートは小さくそう言うと、ソフィーの方を見た。
「君がフランソワーズか。今回はよくやってくれた。赤十字に話を通し、君の将来保証をしよう。こっちに来て、手を貸してくれ。私のデータももう古くなってしまい、うまく体が動かなくてね……」
以下略
AAS
227
:
天音
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2017/05/25(木) 18:46:23.16 ID:vhS4jR9Y0
そしてゴミを見るような目で彼を見下ろし、その口に拳銃を突っ込む。
「網原汀! 動かないで。動いたらこの男の頭を撃ち抜くわ。精神中核を破壊する」
静かにソフィーはそう言った。
以下略
AAS
228
:
天音
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2017/05/25(木) 18:47:15.82 ID:vhS4jR9Y0
汀はしゃがみ込むと、前に出ようとした小白を手で制止し、一貴が握っていた日本刀を手に取った。
そしてそれを弄びながら口を開く。
「……多分あなたは圭介と取引をした。だから人体移植手術という非合法な手段にも応じた」
以下略
AAS
229
:
天音
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2017/05/25(木) 18:47:51.18 ID:vhS4jR9Y0
「殺す前に一つだけ聞いてあげる。余計なことを言ったら、どうせ殺す命ですもの。後悔する目に合わせるわ」
ソフィーはそう言うと、彼の髪を掴む手に力を込めてその顔を覗き込んだ。
「私達は孤児……赤十字が引き取って育て、マインドスイープの教育を施した子供。ただね、私は調べたのよ」
以下略
AAS
230
:
天音
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2017/05/25(木) 18:48:43.82 ID:vhS4jR9Y0
狂気を感じさせる調子で淡々と言い、ソフィーはアルバートの口に突っ込んでいた拳銃を抜いた。
途端、彼は汀に手を伸ばして喚き始めた。
「何を……何を見ている! 網原君! 早く君の力でこいつを殺すんだ!」
以下略
AAS
231
:
天音
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2017/05/25(木) 18:49:15.48 ID:vhS4jR9Y0
「ま……待って……待ってくれ……」
息も絶え絶えな様子で、アルバートは懇願した。
ソフィーが引き金を引こうとしていた指を止めて彼を見る。
以下略
AAS
232
:
天音
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2017/05/25(木) 18:49:51.57 ID:vhS4jR9Y0
「私の……」
彼女はよろめきながら歯を噛み、絶叫した。
「パパと、ママを! お前らが殺したんだ!」
以下略
AAS
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