中野二乃「こんすいれいぷ」
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5:名無しNIPPER[saga]
2018/12/02(日) 11:50:29.35 ID:bVAioiv60
「取り敢えず、座って休んでなさいよ」

 二乃に示された場所に腰を下ろす。ちゃんと刻限に間に合っているこいつを叱ったところで、得られるものはない。
 ……それにしても。

以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2018/12/02(日) 11:51:22.12 ID:bVAioiv60
「そうだ、せっかくあんたがいるんだから、私だけでも苦手なところを教わっておこうかしら」
「構わんが」

 意欲的に勉強してくれるのは助かる。モチベーション管理に関しては、正直俺じゃ完全に掌握できない。机の前に座らせる前段階をショートカット出来るなら、それはありがたいことだ。
 一番反抗的だった二乃をどうにか手懐けられたのが、この数ヶ月一番の功績だろうか。次いで全員の赤点回避。流石に逆か、これは。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2018/12/02(日) 11:52:05.26 ID:bVAioiv60
「数学か」
「そ。点数的にも一番苦手だし」

 バツの付いた図形と方程式の問題。以前の授業で解いたものを二乃なりに復習しようと試みた形跡はあったが、それでも結局、答えにはたどり着けていない。

以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2018/12/02(日) 11:55:02.10 ID:bVAioiv60
「じゃあ今のうちに紅茶淹れるわね。砂糖は欲しい?」
「頼む」
「そう、助かるわ」

 助かる……? と一瞬クエスチョンが浮かんだが、言い間違いかなにかだろう。もしかしたら、糖分が脳の活動補助に役立つとか、そういう話かもしれない。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2018/12/02(日) 11:56:19.48 ID:bVAioiv60
「俺の分だけで良いのか?」
「……ああ、私はもう少し冷ましてから飲むわ」
「そうか?」

 二乃の分のカップが出されていなかったので不審に思う。まあ、ブルジョワな暮らしを送っていた奴だから、こだわりでもあるのだろうと考えることにした。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2018/12/02(日) 12:34:38.03 ID:bVAioiv60
「…………ん」

 目を開く。あれからどれだけ時間が経ったかは判然としないが、まだ体には強い倦怠感が残っている。前と同じ薬なのだとしたらこんな症状は初めてだから、もしかするとそこまで長く眠っていたわけではないのかもしれない。

「あ、起きた? やっぱり三回目にもなるとちょっと抗体出来るのね」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2018/12/02(日) 12:36:20.67 ID:bVAioiv60
「ていうか待て。それ以上こっちに寄るな」
「どうして?」
「どうしてもだ!」
「良いじゃない。私の裸見るのなんて慣れたものでしょ?」

以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2018/12/02(日) 12:37:00.49 ID:bVAioiv60
「それとも、照れてる?」
「なんで俺が照れなきゃならないんだよ」
「そう、なら良かった」
「……おい!」

以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2018/12/02(日) 17:33:26.31 ID:bVAioiv60
「それとこれとは話が違う。いいから早くどいてくれ」
「私のお願いを聞いてくれたら、従ってあげなくもないけど」
「なんだよ、お願いって」
「ほら、ここ」
「…………」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2018/12/02(日) 17:35:07.34 ID:bVAioiv60
「そうじゃねえよ。今すぐやめろ、こんなこと」
「どうして?」
「どうしてもだ」
「なら、手っ取り早く終わらせてよ」

以下略 AAS



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