7:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:28:56.44 ID:OYsjgrQ40
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8:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:29:54.88 ID:OYsjgrQ40
◆◆◆
案の定、私はみんなのダンスについていけなかった。息を枯らしながら失敗するステップ、複雑に絡みあう振り付けは覚えられなくて何度も足を止めた。
みんなに迷惑をかけている。その罪の意識が、私の心をむさぼって枯らす。
9:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:30:50.68 ID:OYsjgrQ40
突きつけられた夏葉さんの言葉に、私はすっと腑に落ちてしまった。
そうだ。
私は、できないんだ。
10:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:31:46.01 ID:OYsjgrQ40
◆◆◆
「何があった? まあわかる気はするけど」
レッスン室を出て廊下でプロデューサーさんと対面する。壁に背を預けている。息を吐いて私を見る。
11:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:32:36.87 ID:OYsjgrQ40
「最後のピースだと思ったんだよあのユニットの。智代子はあの中で負けじと輝けると思ったから。お前を入れるとあのユニットはさらに輝くんだ」
根拠はなんだろう。単純に疑問に思った。
プロデューサーさんが私にどうして、どのようにしてそんなことを見出せたんだろう。
12:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:34:03.69 ID:OYsjgrQ40
「アイドルってさ、どんな人が憧れるんだろうなって」
「どんな人が……?」
「そう」
13:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:35:05.31 ID:OYsjgrQ40
「私は、本当にあの中で、私らしく輝くことができますか?」
「できるよ」
「普通の私でもですか?」
14:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:35:57.05 ID:OYsjgrQ40
レッスン室の入り口から物音が聞こえる。話し声のようなものがひそひそと聴こえて、次第にそれが大きくなっている。
次の瞬間、ドアが開いて人がなだれ込んできた。私と同じユニットの4人。
身体が重なり山のようになっていた。
15:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:37:00.75 ID:OYsjgrQ40
「果穂はずっと智代子が来ることを楽しみにしてたんだ。まあ他の奴らもそうだけど」
「そうだったんだ……ありがとう果穂ちゃん、樹里さん、夏葉さん、凛世さん」
私がそういうと樹里さんは訝しげな表情を浮かべている。
16:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:38:15.84 ID:OYsjgrQ40
「智代子」
私を見つけてくれた声がする。
「プロデューサーさん」
17:名無しNIPPER
2019/04/10(水) 00:39:12.22 ID:OYsjgrQ40
私はアイドルになる。
そして普通の女の子は変身をする。キラキラと輝く星のようなものになる。
星は不思議なもので、道しるべになったり個々では小さい輝きだろうがたくさんあれば大きな輝きになる。
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