545: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/27(日) 22:47:46.62 ID:cH77cM4bO
大洗戦車隊は北西の方にある市街地に向かい、草地の丘陵を越えて行く。しかし後ろのポルシェティーガーが他の3輌に比べ大きく遅れを取っている。元からそこまでスピードを重視している車輌ではないが、坂道でもないのに遅れが大きすぎる
「沙織さん、ポルシェティーガーが遅れているようです。何が起きたのか聞いてみてください」
546: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/27(日) 22:49:08.90 ID:cH77cM4bO
「み、みぽりん!大変!レオポンさんチームエンジン止まりそうだって!」
すぐにヘッドホンに手を当てる。それか。だが焦ってばかりもいられない。まずはただ真摯に現実を受け止めねばならない
547: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/27(日) 22:49:59.65 ID:cH77cM4bO
「どうした、西住。ポルシェティーガーに何かあったのか?」
河嶋さんが無線を繋げる
548: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/27(日) 22:50:48.16 ID:cH77cM4bO
レオポンさんチームの車内で2人声を上げる者がいた
「どういうことですか!私だけ脱出する?先輩方も脱出しましょう!」
549: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/27(日) 22:51:28.13 ID:cH77cM4bO
「……私だけレオポンチームとしての本分を捨てろとは、酷いわがままもあるんですね」
ツチヤは悪態を吐きつつも、奥歯を噛みゆっくりと、されど確実に車輌を逆方面に向け始める
550: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/27(日) 22:52:41.09 ID:cH77cM4bO
「さて、大変なモンを背負わせちまったね。なら先輩として不甲斐ない様を見せる訳にはいかないね」
ヘッドホンを外し、咽頭マイクも外したナカジマが袖を捲り上げながら砲塔から降りる
551: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/27(日) 22:53:09.53 ID:cH77cM4bO
パンツァーカイルの行き先は黒森峰市街地だ。しかしその途中に最主力を、しかも単独で平原に配置するなど誰が考えようか。真っ先に稜線を越えようとしたティーガーIIを大きな揺れが襲う
正面から撃ち抜かれはしなかったが部隊に動揺が走る。目の前にあったのはポルシェティーガー、大洗唯一のアハトアハト装備車輌だ
552: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/27(日) 22:54:21.53 ID:cH77cM4bO
黒森峰重戦車の砲弾を立て続けに喰らっているポルシェティーガー車内も、貫通弾こそないもののただではすんでいない。衝撃で車内を振り回され、身体のあちこちをぶつけている。ホシノは特に隣の砲身などに頭を打ちつけて出血している
「ホシノ、大丈夫か?」
553: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/27(日) 22:55:09.76 ID:cH77cM4bO
「……ナカジマ、次弾装填……頼む」
ホシノはさらに頭を打ち付けたようで、出血量が増している
554: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/27(日) 22:55:38.07 ID:cH77cM4bO
黒森峰側は隊長車が2度も砲撃を受けたことに少々混乱を見せている。だが無事だ。別にこの隙を突いて逆襲してくるとは思えない
「履帯、転輪破壊されました!」
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