567: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/31(木) 20:57:26.53 ID:1TDhW2kZO
ただ光を得た時に画面に映っていたのは、キューポラから身を乗り出すエリカと彼女の乗るティーガーII、そして一面に広がる木のない平原。緩やかに動き始めた脳が、画面のわずかな情報から状況を把握しようとし始める。
そしてかすかに残るかつての記憶、それを交えて導いたのはある戦場。それもかなり危ういもの
568: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/31(木) 20:59:04.33 ID:1TDhW2kZO
当面準備の進行に滞りはない。黒森峰の目は華さんが神業とも思える狙撃で潰したし、黒森峰が山から降りてくるようにも見えない。いやさ、やれるならと思ったけどさ、本当に空に飛んでるヘリを放物線を描く砲弾で撃ち落とすとか、マジでやれるとか誰も思わんでしょ。けしかけた私がいうのもなんだけど
狙撃を成功させた時、華さんの心の中では何か踏ん切りがついたような顔をしていたが、その心で破門も乗り越えていくのだろうか
569: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/31(木) 20:59:43.34 ID:1TDhW2kZO
「本当にまだ、我々に勝ち目はあるのでしょうか?」
「そ、そうだよ。まだ強い車輌が沢山いるんでしょう?ティーガーとか」
570: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/31(木) 21:01:43.96 ID:1TDhW2kZO
「人道に対する罪、人類へのルール違反を黒森峰は犯して来たんです」
その警戒を区切り、目線を優花里さんの方に向ける。口は少々緩ませようとしたが、それができたかは知らない。二人は言葉を飲み込めていないらしい。まぁそうだろう。この目で現実を知るのはこの中では私だけだ
571: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/31(木) 21:03:21.47 ID:1TDhW2kZO
〜
与党日本民主党は55年体制における保守合同ののち、連立の如何はあれども、ほぼ一貫して政権与党の座を占めていた。1985年以降、学園艦の原子力エンジンの老朽化により、内需拡大の名の下進められた学園艦移設計画によって誕生した地上の学園都市は、その以前と変わらず日本民主党の大きな支持母体であった。(但し日本教職員連盟などの内部組織はその限りではない)。何より地方では都市そのものが一つの選挙区であることもあったため、日本民主党としては繋ぎ止めておきたい母体だった。実際に政府は学園都市の自治に表立って介入するのを避け続けた
かのプラウダでさえ積極的にではなかったが、その関与があるのは青森県の選出議員のほぼ全てが日本民主党の公認候補である点からも明らかだろう
政府は学園都市の自治を保証する代わりに、学園都市は政権を支持する。この相互利益のある関係は2009年まで安定していた
572: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/10/31(木) 22:45:40.93 ID:mBkQ6ajr0
忘れてたけど今日はここまでです
また日曜日
573: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/03(日) 22:17:15.90 ID:SZXzOB5IO
〜
永遠の平和など夢にすぎない。しかも決して美しくない夢である。戦争とは神の世界秩序の一環である。戦争においてこそ人間の最も高貴な美徳、勇気、自己否定、命をかける義務心や犠牲心が育まれる。もし戦争がなかったら世界は唯物主義の中で腐敗していくであろう
大モルトケ
574: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/03(日) 22:18:27.66 ID:SZXzOB5IO
どんよりとしていた雲に隙間が見える
「日が差してきたわね。天気も回復しそう」
575: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/03(日) 22:19:05.15 ID:SZXzOB5IO
「隊長??」
近くにいて双眼鏡で空を眺めていた者が急に絶叫する。目は見開かれ、周りにツバが飛ぶのも気にする様子もない
576: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/03(日) 22:19:43.79 ID:SZXzOB5IO
「に、西住殿!黒森峰のいるあたりに爆撃がッ!」
窓の外から丘を眺めていた優花里さんが声をあげる
577: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/03(日) 22:21:17.30 ID:SZXzOB5IO
黒森峰学園都市南部 ドレスデン地区
ここには大量の学生が集まっていた。ちゃんと15歳から18歳までの高校生である。高校戦車道大会の要綱に違反する部分はない
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