67: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 21:40:44.40 ID:sux/FHgRO
少し歩くと、何者かが背後から私の腰に抱きついた。先ほどの女である
「も、申し訳ありません西住殿!私が生意気でした!仲間なんてとんでもない。家来です家来!西住殿の家来にしてください!忠犬優花里とお呼びください!」
68: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 21:42:38.53 ID:sux/FHgRO
「あ、いえ、私も顔見知りするのでそれはいいんですが、あなたが『ゆかりん』さん?」
「な、何故それを?」
69: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 21:48:40.34 ID:sux/FHgRO
「あの時味方を思って川に落ちた仲間を助けに行くあの勇姿!
あれが中学、高校と戦車のせいでクラスから仲間はずれや嫌がらせされ、友人の出来なかっただけでなく、親も趣味を理解してくれなかった挙句にオフ会に手を出し、そこで同志と思っていた人にレイプされた私に、真の戦車道、戦車に乗る者のあるべき姿を見せてくれたんです!」
彼女の目は素直に人を尊敬する目だ。戦車のみを通じてではなく1人の人として西住みほを憧れの対象としている
それは戦車道の家元の子として美辞麗句を多用する大人を見続けてきた人には一目で分かった。でもそのことはその人を苦しめることでもあった
70: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 21:51:50.31 ID:sux/FHgRO
膝を地面につけながら、胸の前で拳を作って熱く語る。
その目は、決してお世辞ではない
「……まさか私に憧れている人が、そしてあのことを褒める人がいるなんて思いもしなかったです。でも今までのことが少し報われた気もします。ありがとう、秋山さん」
71: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 22:59:44.87 ID:sux/FHgRO
次の日の朝、珍しく私にもは寝坊した。というのも昨日言われたことを実行出来るかどうか考えていてよく眠れなかったからだ。
それが出来たのも前みたいに寝坊した際に殴られることがない安心感ゆえなのだが
72: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 23:32:28.36 ID:sux/FHgRO
「辛い……いっそ、このまま全てを投げ捨ててしまいたい。ああ……それが出来たら、どんなにいいか」
「なんの話ですか?」
73: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 23:37:48.56 ID:sux/FHgRO
校門の前では遅刻取り締まりのために風紀委員の人がいた
「遅いわよ。後もう少しで遅刻よ」
74: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 23:40:03.45 ID:sux/FHgRO
次の戦車道の授業の日、私にとっては初めての授業の日、日が少しずつ西からさすようになる中そこに見えた光景は、この前の角谷会長の言った試合結果を納得させるものだった
75: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 23:46:19.27 ID:sux/FHgRO
使い物になるのはポルシェティーガーの56口径88ミリkwk36とIV号の48口径75ミリkwk40、III突の48口径75ミリStuk40、後は数合わせだ。いくらヘッツァーが来ても相当うまく運用しないと厳しい……
おまけに第二次世界大戦に運用されてないない戦車もある。開発設計やエンジン出力、砲や装甲も考慮すると相手戦車の撃破はおろか偵察にさえ使えるか分からない。
簡単に言えば戦車同士が戦うことを前提に設計されていないのだ。
車輌だけ見ると、会長が提示した目標はそれが大それていると言えるレベルだ。
76: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 23:55:27.39 ID:sux/FHgRO
「それでは今日の練習内容を発表する。今日は行進間射撃の訓練だ。的は近いが流鏑馬のような感じで各チームやってもらうから真面目にやれ、いいか!」
河嶋さんが場を仕切る。
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