橘ありす「落ちてくるもの」
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7:名無しNIPPER[sage]
2019/08/17(土) 00:18:29.85 ID:04op77oe0
8:名無しNIPPER[sage]
2019/08/17(土) 00:19:34.61 ID:04op77oe0
ありすは個室から飛び出して、シャワールームから逃げ出そうとした。
だが思ったように歩けない。それどころか、タイルに膝をついてしまった。完全に腰が抜けている。
ありすは、そこでまた自分の脚を見た。なにもない。
息をのんで、先ほどまでいた個室のほうに視線を向ける。
9:名無しNIPPER[sage]
2019/08/17(土) 00:20:11.31 ID:04op77oe0
落ち着け、落ち着け。
そう自分に言い聞かせて心臓は意志を無視してのた打ちわり、手足は震えて竦む。
ありすは叫んだ。今度はひとを呼ぶために。
10:名無しNIPPER[sage]
2019/08/17(土) 00:21:12.39 ID:04op77oe0
ありすは何かに祈った。特定の宗教を持っていないから、何かあたたかくて力強い存在に。
何かが肩を叩いた。顔を上げてはいけない、と思った。
自分は入り口の方を向いている。だが、“後ろから”叩かれた。
11:名無しNIPPER[sage]
2019/08/17(土) 00:21:52.06 ID:04op77oe0
死ぬって、こんな感じなのかな。
ありすは目を開けてみた。開けたが、真っ暗だった。
そして、ゆっくりと身体がどこかへ引きずられていく。
12:名無しNIPPER[sage]
2019/08/17(土) 00:22:20.61 ID:04op77oe0
それは、嫌だ。
13:名無しNIPPER[sage]
2019/08/17(土) 00:22:46.21 ID:04op77oe0
だい、じょうぶ……」
今度は、誰かが答えた。
14:名無しNIPPER[sage]
2019/08/17(土) 00:23:39.62 ID:04op77oe0
空気の匂いが変わった。そして視界が急に明るくなる。シャワールームの外の、更衣室にいた。
「あれは……!」
15:名無しNIPPER[sage]
2019/08/17(土) 00:24:21.01 ID:04op77oe0
「幽霊、じゃない……。
うん。そうだね……あれは……」
記憶、と小梅は言った。
16:名無しNIPPER[sage]
2019/08/17(土) 00:24:56.57 ID:04op77oe0
「もしかしたら……す、すごく最近なのかも」
小梅の推測に、ありすはまだ身体中がこごえた。
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