もしもし、そこの加蓮さん。
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18:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 22:01:13.11 ID:DTyxDqAB0

 ◇ ◇ ◆


実際、加蓮は上手くやっていました。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 22:07:41.07 ID:DTyxDqAB0

今日の彼女は何だか薄ぼんやりとしていて、
いつもなら校門を出て十秒後には耳へ差し込んでいるイヤホンを取り出す様子もありません。
しばらく駅へ向かって歩いた所でようやくその存在を思い出すと、
鞄の中に手を突っ込んで、それから小さく溜息をつきました。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 22:24:16.57 ID:DTyxDqAB0

気まぐれで足を運んだに過ぎませんが、到着したのは上映開始時刻の十五分前。
なかなか良いタイミングじゃん、と少し気分を良くした加蓮は、
カフェで買ういつものアイスコーヒーをSサイズからMサイズに代えて、
ふかふかの青い椅子にぽんと腰掛けました。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 22:35:03.58 ID:DTyxDqAB0

まばらな客は誰も加蓮の事など見ていませんでした。
大手のシネコンであればどうしたって紛れ込んでしまう無粋な客も、
夕暮れ前のミニシアターにまでは忍び込んで来られません。
心地良い孤独がアイスコーヒーを少し美味しくしてくれます。
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 22:46:20.28 ID:DTyxDqAB0

 ◇ ◇ ◆

もう百二十分も経ったのか。

以下略 AAS



23:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 22:57:53.07 ID:DTyxDqAB0


 「……分からん」


以下略 AAS



24:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 23:07:06.40 ID:DTyxDqAB0

余裕を湛えつつも確かな意思の宿る瞳に、
決して明るくはない照明を妖しく照らし返す唇。
ブレザーさえ着ていなければ舞台女優だと名乗っても通用してしまいそうな、
実に線の整った顔立ちです。
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 23:23:44.57 ID:DTyxDqAB0

 「は、ぁっ……はぁ、っ……」

頭が冷えてきたところで、
なぜ自分が逃げ出してしまったのか、加蓮には分かりませんでした。
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 23:32:55.11 ID:DTyxDqAB0

何の根拠も無い決め付けに、
加蓮は自分でもびっくりしてしまうほど自然に、納得してしまうのでした。


以下略 AAS



27:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 23:50:42.92 ID:DTyxDqAB0

 ◇ ◇ ◆


ポテト全サイズ百五十円。
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 23:57:14.38 ID:DTyxDqAB0

 「いらっしゃいませー」

 「ポテトのL……と……コーラのS一つ、で」

以下略 AAS



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