4:名無しNIPPER
2026/02/22(日) 21:28:03.27 ID:g2DVH8wF0
部屋に戻って、ベッドの上に腰を下ろす。
スマホの画面には、まだ返信していない誕生日メッセージがずらりと並んでいた。
誕生日メッセージ。ひとつひとつに返信していく。
画面に集中していた、そのとき。
5:名無しNIPPER
2026/02/22(日) 21:28:45.22 ID:g2DVH8wF0
視界に入ったのは、床一面のゴミ。
紙くずや、ほこり、色んなものが散らばっている。
その間を、掃除ロボがふらふらと動き回っていた。
「……何にゃ、これ」
6:名無しNIPPER
2026/02/22(日) 21:29:28.38 ID:g2DVH8wF0
女子寮の玄関を出ると、朝の空気がひんやりと頬に触れた。
さっきまで廊下で聞こえていた騒がしさが嘘みたいに、外は静かだ。
今日は外でゆっくりしてきていいと言われたばかりだ。行き先は決まっていないけれど、特に困ることもない。そんなことを考えながら、敷地の外へ歩き出す。
「おっはよー、みくちゃん!」
7:名無しNIPPER
2026/02/22(日) 21:30:06.47 ID:g2DVH8wF0
そのまま助手席に乗り込み、シートベルトを締める。
エンジンがかかり、車はゆっくりと動き出した。
「そういえばさ」
8:名無しNIPPER
2026/02/22(日) 21:31:02.64 ID:g2DVH8wF0
「でさー、せっかく時間あるし、バッティングセンターとかどう?」
ハンドルを握ったまま、友紀チャンが軽い調子で言う。
「……それ、友紀チャンが行きたいだけでしょ」
9:名無しNIPPER
2026/02/22(日) 21:32:01.41 ID:g2DVH8wF0
次の行き先をどうするか考えていた車内で、友紀チャンが前を向いたまま言った。
「じゃあさ、映画とかどう?」
その言葉を聞いた瞬間、頭の中で、さっきまでの猫カフェの余韻がすっと引っ込んだ。
10:名無しNIPPER
2026/02/22(日) 21:33:00.10 ID:g2DVH8wF0
映画館を出て、外の明るさに目を細める。
少し歩いてから、友紀チャンが口を開いた。
「面白かったね」
「うん、面白かった」
11:名無しNIPPER
2026/02/22(日) 21:33:40.03 ID:g2DVH8wF0
昼どきのファミレスは混んでいて、少し待ってから二人席に案内された。
向かいに座り、メニューを見て、どちらも無難なセットを選ぶ。
料理を食べ終えたころ、友紀チャンが何気なく言った。
「このあと、ちょっと買い物頼まれててさ。つきあってもらっていい?」
12:名無しNIPPER
2026/02/22(日) 21:35:40.06 ID:g2DVH8wF0
ファミレスを出たあと、車で商店街まで来た。
駐車場に停めて、そこからは歩き。
友紀チャンはスマホを見ながら進んでいて、私はそれについていくだけだ。
しばらくして足を止めた友紀チャンが、ひとり言みたいに言った。
13:名無しNIPPER
2026/02/22(日) 21:36:06.80 ID:g2DVH8wF0
店主さんはさらに調子に乗る。
「ビールに合わせるならこれだね」
「焼くだけでいいし、間違いないよ!」
(色々話は聞いてるけど……)
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