過去ログ - 上条「なんだこのカード」その2
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876:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:16:31.55 ID:MkIBRDJ+P
「最初から最低数ギリギリでしたから、絶対数が不足しています。今手に入ったリミッター解除によって制御不能となった個体数情報を加味すると、稼働率は約……50%」

「わかった。兵の数が足りんと言うのだな」

女性大佐が、偉そうな帽子を脱義ながら言った
以下略



877:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:17:19.10 ID:MkIBRDJ+P
バギン! という騒々しい音が耳に入り、彼女は目が覚めた

腹部から痛みを感じて目をやると、体を覆う薄い緑色の液体の中に、血の赤黒さが水の中の油の様に混じっている

そして不完全に血と培養液が混じった液体が、自分が入れられているビーカー内にできた亀裂から流れ出ているようだ
以下略



878:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:17:53.98 ID:MkIBRDJ+P
これ幸いと、彼女はそれを弄り始める

しかし、ぶつかった衝撃のせいか、それとも炎の中を飛んだためか、挙動がおかしい

「バグってるじゃんコレ。えっと、下だよ下にスクロール!」
以下略



879:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:18:23.36 ID:MkIBRDJ+P

「冗談じゃ、ないって、の!」

力無く垂れた腕を持ち上げ、手を向けて、落ちてくる上階の瓦礫の群に対して念動力を使って、身に当らないように試みた

以下略



880:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:18:56.64 ID:MkIBRDJ+P

「一体、どうなってやがる」

病院の屋上に上がった一方通行は声を漏らした

以下略



881:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:19:58.95 ID:MkIBRDJ+P
一方(あンなもの、確実に不味いに決まってんだろ)

一方通行がそう思って、首元のスイッチに手を伸ばした時、巨人の三又鉾が地面へと振り下ろされた

白く半径40mは有ろうかという炎球、がその半径を保ったまま直線に変形し、地面に向かって伸びていく
以下略



882:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:20:33.76 ID:MkIBRDJ+P
垣根「はいはい、その辺にしときやがれ、死んじまうぞ? こんな朝っぱらから何やってんだコラ」

マンハッタン南部の大きな橋の下で影になっている、近くに野球場があるその場所に訪れた垣根帝督は、先に訪れていた集団に後ろから声をかけた

頭から覆面代わりに布をかぶった集団は、銃を持っている者、バットを持っている者、バールのような物を持っている者など様々な武器を手に持っている
以下略



883:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:21:16.93 ID:MkIBRDJ+P
人間ではない

そう集団が思うと同時に、垣根は集団の方へ向けて、何も無い空を殴る様に拳を振る

ブァッっと、拳圧というにはあまりにも強い風が発生して、集団の中には覆面が吹き飛んだ者もいた
以下略



884:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:23:01.04 ID:MkIBRDJ+P
垣根「ローマ新教皇の終末公言なんてことがありゃよ、近日中に人類は終わるかもしれませんなんて公言されればよ、仕方ないことかもしれねえ。だがやっぱこの国、一枚岩じゃないんだな」

垣根「大統領選挙にも大きく関与してくる宗教勢力、そして表面的には下火となってる様には見える人種差別、他にも色々だ」

垣根「お前という存在に気づいて、あらゆる責任を押し付け、そして打ち倒さんと協力を募って襲わんとする勢力なんかもある。ローマの教皇が言ったのは排外主義宣言だから、対立する分には問題ないかもしれねぇが、こうも分裂の要素が多いと、お前としても苦しいんじゃないのか?」
以下略



885:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/07(月) 08:23:32.61 ID:MkIBRDJ+P
他の国々では、地域では、この比ではないだろう。日常としてあった対立が虐殺を導くことなど容易に想像が付く

暗部の仕事で殺す事は多多あった。しかしそれでも、薄らいでいたとはいえ、全く抵抗が無いわけではなかった

垣根「……畜生が」
以下略



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