過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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134:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:25:24.50 ID:BQbw8is0

「あ、何飲んでるんですか?」

あれ?と佐天は青いカップが一方通行の前に置かれていることに気付く。
いつもなら確か白いカップを使っていたはずだがと不思議そうにコートを脱ぎハンガーに掛けていると、フンと不機嫌そうに一方通行がそっぽを向く。
以下略



135:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:28:37.48 ID:BQbw8is0


わかっていたはずだ。

とっくにわかっていて、そして諦めたはずだった。
以下略



136:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:30:11.45 ID:BQbw8is0


「でもさぁ、最近先生お決まりの台詞言わなくなったよね」
「ああ、そうだよね」
「お決まりの台詞?」
以下略



137:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:30:51.89 ID:BQbw8is0


それじゃあ、一体自分は何をやってきたというのだ。
何のために“あんなもの”にまで手を出して、皆に迷惑を掛けてしまったというのだろうか。
最初から知っていれば。いや、そもそも、それでは何の為に此処にいるのだ。
以下略



138:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:34:04.55 ID:BQbw8is0

すっかり街は夜の空気を漂わせ、街灯やコンビニの灯りが街の輪郭を浮かび上がらせている。


「すいません。わざわざ送ってもらっちゃって」
以下略



139:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:37:28.16 ID:BQbw8is0

「御坂さんは能力なんて関係ないって言ってました。友達もみんなそう言ってます」

御坂美琴ならそう言うだろう。そういう少女だ。
以下略



140:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:39:02.39 ID:BQbw8is0


「俺に話してどォすんだ。どォして欲しいンだ?」

「………」
以下略



141:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:42:53.78 ID:BQbw8is0

「レベルなんて関係ない……よく言うよ。そんなもの、自分には有るから言える言葉なのに。
特別だから、特別なんてどうでもいいなんて言えちゃうんだ。
そんなの…そんな言葉言われても…喜べないよ……全然、全然嬉しくなんて……ない…」
以下略



142:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:44:20.18 ID:BQbw8is0


「俺にはわからねェって言っただろう。無能力者の気持ちなんざァよ」

以下略



143:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:48:06.62 ID:BQbw8is0
だから、この少女の目の前に広がる霧の存在を察知することは出来ても、晴らしてやることなどできようか。
そう、少なくとも一方通行は思っている。思い込んでいる。
だから、これは、単なる気まぐれだ。優しさなんかじゃ決して無い。
愚図る幼児を、下手にこれ以上騒がれたら面倒くさいからあやすようなものだ。それ以外であろうはずもない。
以下略



144:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:49:21.73 ID:BQbw8is0
だから、この少女の目の前に広がる霧の存在を察知することは出来ても、晴らしてやることなどできようか。
そう、少なくとも一方通行は思っている。思い込んでいる。
だから、これは、単なる気まぐれだ。優しさなんかじゃ決して無い。
愚図る幼児を、下手にこれ以上騒がれたら面倒くさいからあやすようなものだ。それ以外であろうはずもない。
以下略



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