過去ログ - キョン「お前まさか……ハルヒの事が好きなのか?」
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1:1 ◆pTqMLhEhmY[saga]
2010/06/14(月) 01:06:01.52 ID:2H41nCoo
思わず『お前』呼ばわりしてしまった事に対して、特に関心は無さそうにこの人は話し始めた。

「観察……そして古泉からの報告。実際に言葉を交わした事こそほとんどありませんが」

俺の目をまっすぐ見据える。

「私は、涼宮ハルヒさんを愛しております」

新川さんは、はっきりと言い切った。

「彼女の写真は、機関が撮影したものの焼き増しやデータのコピーはもちろん、個人的に撮影したものも多数所持しております」
「写真だけではなく、彼女が使用したもの……ストローや割り箸、生理用品は当然ですが、一度でも座ったベンチなどは自費で買い取り、入手しています」
「自宅に黙ってお邪魔させていただき、ブラシから毛髪を丹念に舐め取り、ベッドにある陰毛も残さず胃の中に収めます」

この白髪白髭の男性は、なんら悪びれる様子もなく、むしろ堂々と語った。

「この世の中に、私以上に彼女……涼宮ハルヒ、いや、ハルたんを愛している者はいない!」
「だから、私は君を許せない! 彼女の吐いた息を、その価値を知らずに吸っている君を許すことは!」

新川さんは懐から拳銃を取り出すと、俺の額に照準を合わせた。
俺の背中に、朝倉の時を思い出させる、嫌な汗が流れた。
口の中はカラカラで、わずかな唾液は苦い。

俺の前で殺意を剥き出しにして拳銃を突きつけている、北高の女子用制服を着た新川さんの目は、本気だった。


2:1 ◆pTqMLhEhmY[saga ]
2010/06/14(月) 01:07:06.32 ID:2H41nCoo
「やめて下さい……新川さん……!」

目の端で古泉が床に這いつくばりながら声を上げるのが見える。
別に怪我をしているわけではないが、古泉は俺の妹のスクール水着を着ている。
あんなに小さな水着を着て、まともに動けるわけがない。
以下略



3:1 ◆pTqMLhEhmY[saga ]
2010/06/14(月) 01:08:15.39 ID:2H41nCoo
新川さんはスカートのポケットからタバコを取り出し、口にくわえた。

いや、タバコじゃない。
あれは、ハルヒが使ったストローだ。
以下略



4:1 ◆pTqMLhEhmY[saga ]
2010/06/14(月) 01:11:19.01 ID:2H41nCoo
「ハルたんと直接会う。ハルたんと普通に会話する。ハルたんと……」

新川さんの目は、どんどん細くなっていき、やがてほとんど閉じているようになった。
しかし、この状況で自分の視界を閉ざすなんて真似はしないだろう。
もし閉じていたとしても、拳銃を向けられている俺が動けるはずがない。
以下略



5:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/06/14(月) 01:12:19.21 ID:4e43IGAo
すさまじいスレを見つけてしまった


6:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/06/14(月) 01:13:32.18 ID:fgXQdYDO
なんだこれwww


7:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/06/14(月) 01:21:01.39 ID:2uLIQ7ko
製作速報ってすごい板なんですね


8:1 ◆pTqMLhEhmY[saga sage]
2010/06/14(月) 01:23:37.73 ID:2H41nCoo
撃たれた。
俺は反射的に目を閉じ、衝撃に備える。
しかし、痛みは襲ってこない。
恐る恐る、目を開けると、そこには拳銃を向けた新川さんが立っていた。
銃口からは、薄く煙が上っていて、トリガーが引かれた事は間違いない。
以下略



9:1 ◆pTqMLhEhmY[saga ]
2010/06/14(月) 01:33:54.66 ID:2H41nCoo
奴を! 奴を! 奴を!
俺の頭の中は、カチューシャを破壊した奴を殴り倒す、その事でいっぱいになった。

激しい衝撃。
以下略



10:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/06/14(月) 01:38:54.34 ID:3s6jrLg0
夜中になんてものを開いてしまったんだ
一見シリアスだが、とんでもない変態スレwwwww


11:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/06/14(月) 01:43:33.91 ID:V3CZmjE0
なんで骨折れるww


12:1 ◆pTqMLhEhmY[saga sage]
2010/06/14(月) 01:47:15.10 ID:2H41nCoo
「おやおや、美しい友情ですね」

新川さんの声。
カチュ−シャの無残な姿が脳裏に浮かび、頭に血が昇る。
以下略



13:1 ◆pTqMLhEhmY[saga sage]
2010/06/14(月) 02:02:03.50 ID:2H41nCoo
「聞いてください」

古泉が、俺の耳元で小さくささやく。

「僕が、足止めします。貴方はその隙に逃げてください」
以下略



14:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/06/14(月) 02:05:01.10 ID:cdHNMA60
結局売るのかよwwwwww


15:1 ◆pTqMLhEhmY[saga sage]
2010/06/14(月) 02:27:49.09 ID:2H41nCoo
一心不乱に新川さんはハレ晴レユカイを踊っている。
もうラストスパートだ。
今しか、チャンスは無い。
やるぞ、古泉!
以下略



16:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/06/14(月) 16:48:38.65 ID:RGn1P5ko
なんというカオスレww
支援


17:1 ◆pTqMLhEhmY[saga ]
2010/06/14(月) 18:46:34.27 ID:2H41nCoo
外の日の光は、眩しかった。
とは言っても既に夕暮れが近く、あたりはオレンジ色に染まりかけていたのだが。

ふと見ると、買い物帰りなのかスーパーの袋を片手に持ち、開いた片手には娘だろう幼女と手をつないだ若い主婦が俺を見ていた。
以下略



18:1 ◆pTqMLhEhmY[saga ]
2010/06/14(月) 19:00:04.91 ID:2H41nCoo
初めて人を、それも銃で殺してしまった。
しかし以外にも俺の心は静寂だった。
罪悪感は少なく、しかし特別な高揚感も感じられない。
やるべき事をやっただけだ。
以下略



19:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/06/14(月) 19:02:06.07 ID:4e43IGAo
このスレ……狂ってやがる


20:1 ◆pTqMLhEhmY[saga ]
2010/06/14(月) 19:16:08.06 ID:2H41nCoo
メイド服を着た男子高校生が、幼女を担いで、片手に拳銃を持ち、全力疾走。
全く、気がふれているとしか言いようがない。
しかし俺は今だ正気を保っており、これからするべき事を忘れてはいない。
せめて狂えてしまえればいいのに。
そういう思いが脳裏をかすめたものの、理性はそれを打ち消しにかかる。
以下略



21:1 ◆pTqMLhEhmY[saga ]
2010/06/14(月) 19:59:26.16 ID:2H41nCoo
だんだんと野次馬が増えてきた。
この分じゃ警察もくるだろう。そうなったら厄介な事になる。
しかし俺は焦ってはいなかった。
きっと助けは来る。今までの経験が、そう教えてくれる。
以下略



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