324:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:08:07.60 ID:iSm8z8mn0
美琴の背中に隠していた人形だった。
麦野に気づかれないように背中にはっつけていた最後の切り札だった。
「…んの…ア…マァ…!」
325:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:09:05.31 ID:iSm8z8mn0
「ここね…中枢は」
美琴は疲労でパンパンになった脚を引きずりながらもSプロセッサ社の中枢であるコンピュータールームに到着した。
フレンダの残していった人形の最後の一個を起爆させる。セムテックスは轟音を響かせ、パソコンの機器を吹き飛ばしていった。
326:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:09:52.44 ID:iSm8z8mn0
(…何考えてるんだ私…人殺しなんて…でも…)
美琴は人殺しは出来ない、と思った。
327:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:11:49.21 ID:iSm8z8mn0
「うるせぇよ…超電磁砲…!」
動揺する美琴をしり目に麦野は手のひらの中に原子崩しを顕現させる。
美琴は幻想虎鉄を顕現させて一気に切りかかる!が、麦野の顔に幻想虎鉄が触れそうになる瞬間。
頬をかばうように麦野が腕を顔の前に出す。
328:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:12:49.99 ID:iSm8z8mn0
麦野の吐く罵詈雑言に美琴は言い返す気力もなかった。
大事な髪の毛を持って行かれた事と出血し、しかも失神していた事がよほど屈辱だったのだろう。
アイテムの女王は狂える化け物として美琴の前に立ちはだかった。
329:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:13:18.74 ID:iSm8z8mn0
「な…そ、それは…」
「そうね、えーっとフレンダさんだっけ?お宅の白人。…このテープを今ここで着火したら…どうなるかしら?」
330:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:15:33.84 ID:iSm8z8mn0
美琴は最後の力を振り絞って崩落を免れた柱に捕まる。
彼女の近くにいた麦野はそのまま落ちていく。
331:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:16:31.58 ID:iSm8z8mn0
佐天はサイバーテロのニュース速報を見ながらぼんやりとアイテムからくる任務完了の報告メールを待っていた。
戦闘が始まっておよそ一時間半。
連絡がやってきた。
332:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:17:03.65 ID:iSm8z8mn0
From:麦野沈利
Sub:作戦終了
全員良く敢闘した。
333:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:18:35.13 ID:iSm8z8mn0
(ふーん…施設防衛は失敗したけど…五分五分…取りあえず、上には私が報告しておきますかね…)
まず新規作成で学園都市治安維持会宛のメールを作成する。
334:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:28:29.93 ID:iSm8z8mn0
「結局…疲れたって訳よ」
下部組織の構成員の送るキャンピングカーの中でフレンダは「はぁ」とため息をつく。
今日の相手は強敵だった。
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