449:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:39:40.86 ID:ofO3IuS6o
「へぇ…風紀委員ですかぁ…超頑張りますね」
ついさっきまで隣の座席で特大パフェを頬張っていた少女が携帯電話の連絡一本で血相を変えてレストランを出ていくのを絹旗は映画雑誌の上からぼんやりと見つめる。
残った一人は一人っきりで超かわいそうですね…と、どーでもいいことを考えながら再び彼女は雑誌の映画特集の項目を見つめていく。
450:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:40:34.10 ID:ofO3IuS6o
偶然なったと言うこともあり得る。
確かめるために、麦野はもう一度メールを送ってみた。
今度は何も記載していないメール。
451:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:41:56.98 ID:ofO3IuS6o
「おい、そこの中学生」
心臓が止まるかと思った。
佐天は初春が風紀委員の仕事に引き抜かれた時に同時に帰れば良かったのだ。
452:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:42:50.48 ID:ofO3IuS6o
「お前…まさか…ホントに」
麦野が息のむ。
フレンダ達もやっと柵川中学の生徒の正体に気付いたのだろう。
453:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:43:26.71 ID:ofO3IuS6o
「いくつよ」
「中学生です…中学一年生…」
454:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:43:55.32 ID:ofO3IuS6o
「ほら、ここ」
「はい…」
(何?何が起きるのよ?拷問?ひぃ…こわいよぉ…)
455:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:44:27.68 ID:ofO3IuS6o
「どうして電話の女なんかに?」
「……それは…、幻想御手事件以降…いきなり携帯電話が送られてきて…」
456:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:45:14.97 ID:ofO3IuS6o
「は…はぁ??」
浜面が自分に指を指して「え?俺?」と怪訝な表情を浮かべている。
麦野は浜面のすっとボケた表情を確認することなく「そうよ」と冷淡に言い放つと両手を顎に乗せてにこりと笑って見せた。
457:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:46:28.70 ID:ofO3IuS6o
「お前、家族とかいるんだろ?」
「学園都市外に両親と弟がいます…」
458:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:47:42.27 ID:ofO3IuS6o
「アイテムをつぶそうと課投げてるやつがいたとして、実際に手を出せないとわかったらもしかしたらあなたを攻撃して指揮系統をつぶしにかかってくるって事も十分あり得る訳よ」
「ちょっと、フレンダ?いくら何でも言い過ぎじゃないですか?」
459:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:48:40.33 ID:ofO3IuS6o
確かにアイテムに連絡するだけ、といった人材派遣の男の言葉はちょっと考えてみれば、危険な物だと判断出来るのだが、佐天はそれが出来なかった。
仮にアイテムの撲滅を願う組織が存在して、能力者であるアイテムを狙うよりもそのアイテムに指示を出している大本を絶ってしまえば…。
そう考える敵もいないとも言い切れない。
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