過去ログ - 上条「精神感応性物質変換能力?」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/23(水) 05:57:14.46 ID:PpVfCaewo
それがこれだ
八月八日 夜 第一七学区 三沢塾 ーボツverー
どこをどう走ったか定かでないが、非常階段から飛び出した先の通路にて、上条は知り合い
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2011/02/23(水) 05:58:07.80 ID:PpVfCaewo
校長室は広大な空間だった。悪趣味な、広大な空間だった。天井から戻って来たカズマが、
アウレオルスに宣告する。
「ダチの嫁を返してもらうぜ、おっさん」
「お前は……その格好は何だ。一三騎士団の者には見えんが」
「あ? 通りすがりのチンピラだよ。いいからとっとと返せ。俺のあとに来る奴はこんなに優
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2011/02/23(水) 05:59:32.84 ID:PpVfCaewo
ガンッ、という衝撃が上条を襲い、呼吸が、拍動が、思考が急速に鈍る。
考えるまでもなく、右手が左胸を叩く。瞬時に上条の生命が復帰する。それはいつも通りの
打ち消し、対象が自分になっただけだ。こんなちゃちなものを畏れたのかと、自嘲する。
「ちっ、単純な『死』では足りぬか。ならば――」
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2011/02/23(水) 06:00:07.92 ID:PpVfCaewo
「かずま! 腕は? 腕はちゃんとついてるの?」
「ああ、何てこたあねえ。初めてって訳でもねえし、な」
「マジですかー」
「そんなことより、腹が減ったぜ」
「そうだよ! ごはん! とうまごはんー!」
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2011/02/23(水) 06:27:20.26 ID:PpVfCaewo
次のは結構掛かりそうだというのに
最後の書き込みがコレ、というのはいかがなモノかと思ったので
書きかけのシリアスパートを置いておきます
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2011/02/23(水) 06:28:25.99 ID:PpVfCaewo
八月十五日 二十一時 第一七学区 操車場
欠損した左脚からの失血が、致死レベルに達することを確認し、移動能力の減衰により有効
な延命の可能性が失われたと判断した時点で、九九八二号の『実験』は終了した。
これから死亡に到るまでの時間が、『実験』から解放された彼女の、真の意味での人生の全
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2011/02/23(水) 09:47:18.92 ID:oqqRBwhSo
ステイルが駄目すぎるww
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2011/03/02(水) 01:56:36.62 ID:n9h629k6o
1万字を超えても八月十五日(漫画版、超電磁砲24話。5巻の頭)が終わらないので、
とりあえず日付けを跨いだところまでの分を置いておきます。
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2011/03/02(水) 01:57:48.13 ID:n9h629k6o
八月十五日 二十一時 第一七学区 操車場
欠損した左脚からの失血が致死レベルに達することを確認し、加えて移動能力の減衰により、
有効な延命の可能性が失われたと判断した時点で、九九八二号の『実験』は終了した。
『実験』の二〇〇〇〇分の一を担った彼女が受け取る対価は、死の瞬間までの自由。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 01:58:28.55 ID:n9h629k6o
× × ×
「何……なのよ……? あれは……」
陸橋の上、欄干を握り潰さんばかりに掴んだ少女が呟く。その姿は、金色の獅子がその腕に
抱いて飛び去った瀕死の少女に酷似している。
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2011/03/02(水) 01:59:12.49 ID:n9h629k6o
× × ×
全てが寝静まった病室。細く開いた扉から、少女の形をした影が滑り込む。微かな、しかし
確かな寝息を捉えて、安堵の長いため息が病室に広がった。音を立てぬよう、慎重な足取りで
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