過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:23:52.09 ID:PFiwFxcvo
「方角が分かれば多少は楽かも知れませんけど、距離が分からないことにはなんとも。
 もしかしたら、何百キロも向こうかもしれませんよ?」

「だったら、虱つぶしに探せばいいわ。
 それに、何も自分の眼だけで探す必要もないのよ」
以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:25:33.67 ID:PFiwFxcvo
──同時刻、ロシア某所にて
ロシアの保有する軍事衛星を管理するこの施設では、管制官や軍人たちがせわしなく歩きまわっていた。
終戦後学園都市が占領政策やロシア軍解体の意向を示さなかったことにより、敗戦国のロシアでもこのように軍が自由に行動できている。

ならば、やることは決まっている。
以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:26:55.57 ID:PFiwFxcvo
「司令、衛星が反応を返しません! 直接指令、他の衛星を迂回した間接指令ともに拒絶されました!」

「OSの強制シャットダウンを……、最上級パスが無効!?」

「どうやら衛星は地上を撮影しているようです!」
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:28:04.21 ID:PFiwFxcvo
「──うーん、ロシアの人工衛星って、あまり解像度良くないのねぇ」

PDAに写した映像を見ている美琴の言葉に、戦々恐々としている魔術師二人はブンブンと首を振る。
曲がりなりにも宇宙開発部門では冷戦時よりアメリカと競り合い主導権争いをしてきたロシアの軍事衛星だ。
むしろ世界では最先端の域だと言ってもいい。
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:29:33.14 ID:PFiwFxcvo
あまりにも普通すぎて、この非常事態では逆に思いつきもしなかった手段。

「携帯、繋がらないかしら」

「あの方はつい最近耐久性重視の機種に換えたそうですから、可能性はありますね、とミサカは他の個体の記憶を参照して答えます」
以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:30:30.64 ID:PFiwFxcvo
生存している可能性が高まったことに、まるで子供のようにはしゃぐ美琴を見て、ベイロープはため息をつく。
携帯電話だけをどこかに落としていて、本人は闇の中、という事態も考えられるのだ。
最も、目の前の少女にそれを告げる勇気はないが。

「……"携帯電話が無事"ってことはわかったけど、肝心の居場所はわからないわね」
以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:31:47.51 ID:PFiwFxcvo
ペア契約の時にもらった、ハンディアンテナサービスに接続するための拡張チップ。
確か、ペア契約のために用意された特別なものだそうで、GPSを使って相手に絶対座標と相対位置を通知する機能がついていたはずだ。

上条当麻の携帯電話に電波は届いている。
電波が届けば、美琴は対象の機器をハッキングすることができる。
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:33:41.84 ID:PFiwFxcvo
「アイツの携帯の在りかは」

そのメールを開封した美琴が、その内容を読み上げる。
手際の良いレッサーが、マーカーを片手にテーブル上に地図を広げた。

以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:34:54.89 ID:PFiwFxcvo
「────なるほど、上条当麻の大まかな位置を特定できたということね」

雪原に鎮座する空中要塞グラストンベリ。
その司令室で、英国王室第二王女『軍事』のキャーリサは報告を受けた。
そばに控えるのは『騎士団長』、及び『新たなる光』のメンバーだ。
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:36:16.40 ID:PFiwFxcvo
「騎士団長、騎士たちの再編は終わったか?」

「7割方。今日の夕までには終了するかと。
 ただ、『大天使』やその後の戦闘により負傷率が高く、士気も落ちています」

以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:37:16.98 ID:PFiwFxcvo
美琴は一人、街を彷徨っていた。
少し風に当たってくると言い残し、あてもなく街へと飛び出したのだ。

ふらふらとした彼女の足元で、黒い粉末のようなものが渦を巻いていた。
無意識に漏れだした磁力に、砂鉄が反応しているのだ。
以下略



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