824:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(新潟県)[sage saga]
2011/11/06(日) 07:37:13.05 ID:p4laV2rSo
今年は世界的に水難の相なのか?
こっちは七月の終わりの大水が、まーだ尾を引いてるよ!
ボドボドの状態で続きをえっちらおっちら。始まるよー
825:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/11/06(日) 07:41:32.60 ID:p4laV2rSo
二人は互いを視てすらいない。
光の速度で展開される魔法、超高速で飛び回る不可視の盾であり矛。
打ち消しては、打ち消され、崩しては、崩され、誘い、誘い返し、奪い、奪われ、狙うはただ一つ。
穴。
826:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/11/06(日) 07:42:42.70 ID:p4laV2rSo
言葉のデッドボール。石入り雪合戦。
信号少女の彼女達は、メンタルの揺らぎそのものが存在の揺らぎである。
口喧嘩は、戦争。
とてつもなくみっともない争いだが、機械仕掛けの娘達は続けた。
827:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/11/06(日) 07:44:21.02 ID:p4laV2rSo
絶望。
──それだけを、君に望みます。
空豆「全てのものの絶望を」
828:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/11/06(日) 07:45:13.85 ID:p4laV2rSo
それを勝てない理由というには、弱すぎるだろう。
空豆「二つ。ちょっと考えれば、判っただろうに。夜は、ワルプルギスの夜はまだ、空に在る。……だから、『夜明け』が今ここに居ちゃいけない」
それは理屈と呼ぶには、ひねくれすぎているだろう。
829:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/11/06(日) 07:49:51.41 ID:p4laV2rSo
手足の感覚がハッキリと戻ってくる。
まだ自分を撫で続ける影を、杏子は振り払う。それだけで相手は、ぼろぼろと崩れだした。
真っ黒な聖母の顔が散る。その向こうに、着流しの。
830:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/11/06(日) 07:52:57.60 ID:p4laV2rSo
見知らぬ人々が己の神を────父を崇拝する事を望んだ。
そのためなら、何もかも。ほんとうのカミサマさえも。
それが佐倉杏子、根源の魔法。
歪曲聖教。
831:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/11/06(日) 07:55:32.35 ID:p4laV2rSo
(……そんなんじゃ)
何が悪い?
(ない)
832:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/11/06(日) 07:57:40.63 ID:p4laV2rSo
「ごめん。杏子さん。ごめんね」
愛されたいと献身を掲げ、殺されたいと悪意をかざす。
「僕が全てを喰らいたいのは、君のためでもある。けど、そうだね。ダメだよね。そうじゃないんだよね」
833:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/11/06(日) 08:00:16.97 ID:p4laV2rSo
佐倉杏子は、ふと、気温が上がったと感じた。
ぬるく優しい空気。
古い記憶を呼び起こす。
枕元にビスケットがあった?
834:すけこ☆マギカ[sage saga]
2011/11/06(日) 08:06:02.91 ID:p4laV2rSo
気づけば、佐倉杏子は、空を見ていた。
上体が仰向けに地面へと倒れこんだので、瞼を開いていれば、見ざるを得なかった。
ぶ厚い雨雲が広がるばかりの、空。
空というのは、青いはずじゃないか。杏子は不満に思う。
843Res/753.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。