過去ログ - 梓「いま、会いにいきます」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:42:11.71 ID:NzZfbvjxo
映画「いま、会いにゆきます」を唯梓メインでやります。
映画版ベースで改変あり、唯達先輩組はプロローグ時点で26歳、本編では25歳。
メインは唯と梓だけど憂も絡みあり。

以下注意点
・ヒロインが最初から死んでます
・おもいっきり百合百合です
・先輩組の進学先は全員バラバラです
・アニメ版のネタに独自解釈あり
・エロなし


2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:42:40.49 ID:NzZfbvjxo
憂「そろそろ起きてお姉ちゃん、お仕事遅刻しちゃうよ」

唯「うーん……おはようういー」

 ぴんぽーん
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:43:32.08 ID:NzZfbvjxo
唯「憂、クリスマスケーキが届いたよー」

憂「え?お姉ちゃんクリスマスケーキなんて頼んでたの?」

唯「ううん、私は頼んでないよ。ただほら、見て見てよ憂、このケーキを贈った人の名前」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:44:21.19 ID:NzZfbvjxo
唯憂「いってきまーす」

 朝食も済ませた私達姉妹は2人で一緒に家を出てそれぞれの職場へと向かおうとしていた。
 雨の中、私はふとこの雨とさっきのケーキである事を思い出して半ば衝動である場所へと向かう。
 そこは家の裏山にある森に囲まれた古い神社だった。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:45:01.43 ID:NzZfbvjxo
―― 話は1年前の6月、私が25歳の時に遡る 

 ここは桜ヶ丘郊外にある墓地。
 その中にあるまだ真新しいお墓の前、線香の香りの漂う中、私は憂と軽音部のみんなと手をあわせて拝んでいた。
 墓石には「中野家」と書かれている。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:45:34.25 ID:NzZfbvjxo
―― それから数日後

 私は同居人のいなくなった家で今も1人で生活をしていた。
 実家に帰るという選択肢もあったけど、思い出の詰まったこの部屋を去る気にはならなかったから。
 
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:46:05.57 ID:NzZfbvjxo
 1年前、病院であずにゃんは亡くなる直前に私達の前でこう言った。

〜〜〜〜 回想 病院にて

梓『泣かないで唯……私、来年の雨の季節になったら必ずまた戻ってくるから』
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:46:45.60 ID:NzZfbvjxo
―― 竹達司法書士事務所

 私は町外れの小さい司法書士事務所で事務雑用で働いている。

唯「おはよーございまーす!」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:47:34.00 ID:NzZfbvjxo
――

澪「――うん、ここはそうやって……こうした方が早いし楽だと思う」

唯「ふむふむ……なるほど、確かにそうした方がよさそうだね」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:48:35.00 ID:NzZfbvjxo
澪「なんだか嬉しそうだな唯。やっぱり信じているんだあの事」

唯「うん!そりゃあありえない話だと思うけどさ、やっぱり心のどこかで期待しちゃうんだよね」

澪「ところでさ……」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:49:00.80 ID:NzZfbvjxo
 その日の夕方 平沢家(実家)

純「やっほー、憂いるー?」

憂「いらっしゃい純ちゃん。あがってあがってー」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:49:42.87 ID:NzZfbvjxo
―― 同時刻 ファミレス

 この日は軽音部のみんなとここで待ち合わせしてお話をすることになっている。
 私と澪ちゃんは仕事を上がると一緒に待ち合わせ場所のこのお店へ行って、そこでりっちゃんとムギちゃんと合流した。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:50:15.76 ID:NzZfbvjxo
―― その夜

 この日も憂は私のとこに来て家事を手伝ってくれていた。
 自分の時間をわざわざ割いて来ているのに満面の笑顔を浮かべて嫌な顔1つしないで接してくれているその姿が正直見ていていたたまれない。
 
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:50:53.13 ID:NzZfbvjxo
―― 土曜日!

唯「うっわぁー……すごい人の数だねぇ」

憂「うん、前来た時よりも混んでるよね」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:51:23.04 ID:NzZfbvjxo

 私達はこうしてしばらくの間色んな夜店を見て回った。
 その間も私の眩暈と動悸はどんどん酷さを増していってる。
 ずっと誤魔化してたけど……さすがにもう限界かも……
 いや、誘った手前こんなとこでみんなに迷惑なんてかけれないよ!
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:51:53.48 ID:NzZfbvjxo
 こうして私はベンチに座って気分を落ち着かせ……ようとしたけどやっぱり無理だよ……
 眩暈はますます酷くなって、まるで洗濯機に放り込まれて散々回された後のように視界がグルグルと回って止まらない……とにかくマトモにいられない状態だ。

唯(少しでも人の少ない場所に行こう……ここじゃ休まらないよ。りっちゃん達には後で連絡しとこっと)

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:52:25.29 ID:NzZfbvjxo
 数十分後

憂「お姉ちゃーん、どこー?いたら返事してー?」ウロウロ

憂「……」キョロキョロ
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:53:06.23 ID:NzZfbvjxo
 数十分後

純「どう憂、見つかった?」

憂「だめ……どこにもいないよぅ……どうしよう……」
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/07/03(日) 20:54:01.23 ID:NzZfbvjxo
 救護所

 意識を無くした私が次に目を覚ましたのは見慣れないテントの中だった。
 突然倒れた私を誰かが運んでくれたのかな……はっ!そうだ、みんなは!?

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:54:47.09 ID:NzZfbvjxo
 その夜、私は部屋でビデオを見ていた。
 高校生の頃からつい1年前までの間撮った思い出のビデオ映像を毎晩寝る前に見るのが日課になっている。

梓『唯先輩、憂、何を探しているんですか?』

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/03(日) 20:55:13.13 ID:NzZfbvjxo
 ビデオを見終わった私の耳にふと音が聞こえてくる。
 窓の外と屋根の上からだ。
 まさかと思って窓から外を見ると雨が降り出していた。
 
唯「いよいよ梅雨入り、かぁ……」
以下略



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