2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/07/28(木) 15:44:09.20 ID:DNOa7QlF0
中東の砂漠、その奥深くに静かにそびえたつ巨塔―――バベルの塔―――
砂の嵐に隠され、コンピューターに護られたその塔に、一人の少年がいた。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/07/28(木) 15:44:48.98 ID:DNOa7QlF0
バビル2世と呼ばれた少年の傍らに姿を現した黒豹―――ロデム。
その正体はいかなるものにも変形することができる不定形生物。
バビル2世の忠実なるしもべの一つである。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/07/28(木) 15:45:25.98 ID:DNOa7QlF0
―――日本 見滝ヶ原
バビル「いや、日本もこの40年で随分様変わりしたもんだ。僕が暮らしていたころとは何もかもが違う……」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/07/28(木) 15:46:18.18 ID:DNOa7QlF0
バビル「でもそれほど深いものじゃない。しばらくもすれば目を覚ますはずだ……」
???「……………………」
バビル「うん? なにか視線を感じる。この人との事と関係があるのか?」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/07/28(木) 15:46:53.08 ID:DNOa7QlF0
バビル「幻術か? しかしそれにしてははっきりとしている……それに、ここは悪意や憎悪に満ちている……」
バビル「とりあえず先へ進んでみよう……」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/07/28(木) 15:48:03.04 ID:DNOa7QlF0
バビル「ふぅ、逃げてくれたということか。さて、これで異変が起きていることは明らかになったな」
バビル「そうすると先ほどの白い生き物、あれがカギを握っているはずだ。まだこのあたりにいるなら……」
???「(ここはひとまず撤退だ)」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/07/28(木) 15:49:33.17 ID:DNOa7QlF0
路地から踵を返そうとしたとき、バビル2世は不意な声に呼び止められる。
???「待ちなさい!! キュゥべえをどうしようというの!!」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/07/28(木) 15:51:32.51 ID:DNOa7QlF0
???「(危険すぎる……得体のしれないこの感じ、この人は危険よ)」
???「(なによりこのままじゃキュゥべえが危ない。私のたった一人の大切な友達なのに……)」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/07/28(木) 15:53:06.42 ID:DNOa7QlF0
―――マミハウス
バビル「どういうわけか自分の家を思い浮かべていてくれて助かった。名は巴マミというのか」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2011/07/28(木) 15:55:00.71 ID:DNOa7QlF0
バビル2世が少女をわざわざ家に送り届けたのには訳がある。
そちらのテリトリーであるところをこちらは押さえているのだぞ、という牽制の効果が大きい。
交渉を優位にすすめるための策であった。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)[sage]
2011/07/28(木) 15:55:09.29 ID:VwF/CpQVo
この移動した対応はとても好感がもてるし支持するよ
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